【縄文とジェンダーと装身具】イベントに行ってきました。
★次回のウラナイトナカイは6月11日
11:00~21:00 みかみまき 通常鑑定
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※当日に気が向いてふらりとお越しいただくの大歓迎です。
※お申込み:お待たせしたりするのは申し訳ないので、お電話でご連絡いただくか、メールにてcaribou.lynxhare@@gmail.com (@を1つ抜いてご利用ください) ご連絡いただければ幸いです。
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NPO法人Jomonismというところ主催のイベント「縄文とジェンダーと装身具」行ってきました。
ヒスイのことに夢中な私にはタイムリーな話題だったので、飛びついていってきました。チラシかわいい。ヒスイのビーズが載っている!!!
※シャンディガフを久々に飲んだのですが、なぜかジンジャーエール割り・・・レモネードもしくはレモンジュース割にしてほしい、ロンドンみたいに。
最初イローナさんという方の発表なのですが、この方、オランダ出身で日本に来ていてこのNPOに参加している研究者だそうで、ヒスイから入って縄文のアクセサリーに興味が出たそうです。
基本的に古代より身を飾るアクセサリーが女性のモノだけではないという主張から始まって、アクセサリーは身を飾り立てるというよりは長の証や儀礼的、儀式、シャーマンの人がつけていたと考えていて、縄文時代のころは女性が代表になっていることが多いから女性の骨と一緒にアクセサリーが出土することが多く、女性=アクセサリーという固定概念が生まれているというイメージではないかとか。
昔からいわゆる「トランスジェンダー」というタイプの方は既に存在して、特にネイティブアメリカンでは男性の体に女性の魂がある人は「two spirits people」といって、シャーマンとしての才能がるとされ、とても喜ばれ大事にされていたという記録があり、そういう人は機織りやら女性のかっこをして女性の仕事をしているとか。
骨の性別も、男性っぽい形の女性の骨や女性っぽい形の男性の骨があって性別を見分けるのは難しそう、女性っぽい骨にアクセサリーが一緒に出土しても本当に女性か微妙な時もあるし、トランスジェンダーについてもどっちの魂を持って生きているかは骨に出ていないので女性だからアクセサリーをつけているのか、男性で女性の魂を持っているからアクセサリーを身に着けているのかの区別がつきにくいことなど、面白い視点でお話を展開されていました。あと、熊やオオカミなどの骨は狩猟の戦利品ぽいのではとか。貝の腕輪の「貝輪」も女性だけってわけでもなさそうだったし。
これらの話を聞いていて、縄文の人はわたし的にアミニズムなので自然の力を借りるためにチャーム(お守り)やアミュレット(護符)として男女問わず身に着けている印象があるので、あまりジェンダーがある印象がなかったです。それにアクセサリーは現代においても女性だけじゃない気もするし、きれいな石などは男性のが好きな人多い。特に鉱物好きとかは本当に男性多いです。
※礼文島観光協会のサイトの写真
講座の中で、礼文島のヒスイについて言及されていましたが、礼文島で発掘されたヒスイはなんと新潟産です。ばかうけみたいな形に真ん中に穴が空いていて、紐でつるしていたのではないかとされています。長などの責任成る人が持っていたのではないかというような説明になっていました。それにしても、縄文の時代、物々交換というものがあったとしても、礼文島と新潟の間にはかなりの距離があるのでちょっとびっくりしました。十勝ヒスイはネフライトですしね。
道の駅樹海ロード日高(日高管内日高町)の隣に、印象的な姿をした4階建ての建物があるのをご存知でしょうか。実はこれ、全国的にも珍しい日高山脈博物館。40年前発見の日高ヒスイ原石をはじめ、日高山脈のすべてが学べます。https://t.co/ikz1vBcOFH
— 北海道ファンマガジン編集部 (@PucchiNet) 2018年5月24日
鶴岡真弓先生のこうざはいくつか受けたことがあるので、「ああ、またそれか・・・」と思ってしまうユーロ=アジアなんとかの話がほとんどでまだまだ現役ご元気で何よりと思いました。
日本人で初めて大英博物館にて講演をしたそうですね。すごいなあ。でもところどころ、小気味よい冗談が混ざっていて死生観も一貫していていつ聞いても先生のお話は面白いですね。
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ここにちょっと書きましたが、ヒスイは縄文時代にはすごく重宝されて弥生時代ぐらいまでは儀式とか霊的に珍重されていました。しかし、奈良時代以降あまり日本では注目されなくなっているイメージがあります(北出先生のブログ参照)。それから大学の先生が調査する1938年まで日本で採れるヒスイは忘れ去られていました。今までのアミニズム(自然の精霊に神を見出すような宗教)に対し、仏教が入り始めていて、宗教違いで大事なものが変わって行ってしまったのかなという印象を持っています。信じがたいのですが、あの辺の地方では緑っぽい平べったい石は漬物石として珍重されていたそうです!!
奈良県の東大寺法華堂の【国宝「不空絹索観音像」(八世紀)】の宝冠に八個のヒスイ製勾玉が飾られているのが日本の歴史上に残る最後のヒスイ製品だそうです。へええ。1938年まで忘れ去られているってすごいです。1000年忘れ去れていた石・・・。日本鉱物科学会に国石に制定された石(国機関に正式に認められているわけじゃないですが)でもありますね。
その後、仏教を伝来した当の中国では、ヒスイは流行り続けているのです、不思議。北出先生コラムに、「親指で撫でることで人間の油できれいな照りができる、特別な油を塗ってヒスイを育て輝きを増させる」みたいなことが書いてあって、乙女月のわたしとしてはちょっとぞっとしました。人の油のしみこんだ石・・・。ヒスイは海で拾いたてに限りますね! Freash Jade!