山梨県の金櫻神社
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13時まで予約があります。13時以降のお時間をご指定下さい。
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NPO山梨水晶会議に関する活動の一環で、ほぼ趣味のような『山梨で水晶に出会えるマップ(仮題)』に着手中なのですが、ネットの情報拾ってくると結構間違っている情報が混在していることがあるのでコツコツと調査しています。出てこないことももちろんたくさんあるし、出てきても信ぴょう性の薄いことも多く・・・昔を知っている人に聞いて回ったり・・・現地行ったりって大事。
あとは本を読むこと。最近山梨の地名という本を図書館で見つけて借りてきて熟読しているのですが、
甲斐の国というのは古事記で
“「交ひ」と「弁羅」つまり境界の意で、他界と現し国の交差する境界の神の意味であるとした。
万葉集で甲斐の国の枕詞「なまよみ」を生黄泉と解し、生黄泉国、黄泉への境界になっている国なっている国が甲斐国で山隠る地勢を死者への国と認識したことにより命名されたとした”
という文章を見つけ、山梨めっちゃロマンあるやん!!と感動中。
超興味出てわっしわし分厚い本を読み(ななめよみですが)いろいろと山梨について理解が深まりましたー。わたしは生まれ東京、義務教育千葉県、現在東京在住なのでほぼ山梨のことを知らず、しかも戦国時代に興味ないから信玄も知らず・・・目からうろこを落としながら読みました。地理関係もだいたい今回でかなりわかりましたね。
家に戦国時代に詳しい大人がいなかったらほぼ知らなかったですね。日本史自体本当に興味が出ない=無知という始末(観光地と地理には詳しいですよ、何があるとか。)それにしてもですね、武田信玄、知らな過ぎました・・・(今はそれなりに知っています)
最近、足しげく山梨に通って調査をしています。そして、今回のテーマは金桜神社!山梨県で水晶の神社と言えば、金桜神社です。実は金桜神社って名前がついているところは山梨県内に何件もあります。今回の最初は御岳町の金桜神社。一番有名な所。
実は10年くらい前に来て以来2度め。ゴテゴテしていた雰囲気になってにがてだったのですが今回立ち寄ったら全体的にすっきりしていた。
オーラとかじゃなくて空気感とかでもなくて物理的にいろいろなくなってた!!
よくよく聞いたらですね、前の神主さんが大人の事情で職を去り、今は氏子総代さんが神社を守っていました。神社は金とか欲とかにまみれてはいけないってしみじみおっしゃっていたのがしみました。そりゃ、雰囲気も変わりますよねえ。
お参りもして、御朱印をもらいました。許可を取って撮影させていただきました。
御朱印のハンコ、水晶製のハンコです。
花が咲いてないけど、これがご神木の金桜。焼けちゃったはず、どっかから移殖したのかな。
水晶掘りを仕事としていた藤原さんの私物である正真正銘、山梨県の山である黒平の水晶
社殿に飾られていました。祈祷受けたりするとみられるかも。神社が借りてるだけなので、展示は秋までくらいだったかな。眼福。こんなまじかでこんな大きな水晶、本当に幸せ。
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今回本読んだり現地行ったりして金桜神社を調べて分かったこと、メモっておきます。
・現在私が知っている金桜神社は杣口(ここにはプラス奥宮跡がある)、御岳町、歌田、万力とある。名前が同じだが内容は全く違う。
・851年 智証大師が天台宗道場として雲峰寺を開く、その際蔵王権現を勧請し鎮守した。金峰山山頂に祀られた蔵王権現参詣への登山口として御岳道九口がありその一つが杣口(牧丘)。この杣口が昔は大社でそこから御岳町に分祀したという説もあり。
・金峰山(金丸山)の山頂にある五丈石(ごじょういわ)がご神体、古来より五丈岩は少彦名命が鎮座し、「御像岩(ごぞういわ)」と言われていた。この岩の山頂側に甲斐派美という清水が湧いている。この岩のある山頂が本宮。あとは里宮。
・蔵王権現は奈良県吉野由来、金桜(種類は鬱金桜)もそこが由来。吉野に金峯山寺というところもある。
・スクナビコナは、国造りの協力神、常世の神、医薬・温泉・禁厭(まじない)・穀物・知識・酒造・石の神など多様な性質を持つ。石に関しては、記述よりそうした面が見られると想像されるだけであり、あくまで性質的なものである(ウィキペディア参照)
・江戸時代、京都の玉屋が仕入れに山梨に出入りしていた。その際、水晶研磨の技術が伝えられた。神事として玉磨きを行っていた。そのあと神社参道に職人が住む地域になっていって栄え、宿などもあった。
・御岳町・金桜神社、昭和三十年十二月十八日払曉、神札授与所より突如として出火(神社に思い出帳として在りし日の御社殿の御写眞と共に火災当時撮影した実写を収めてあるそうです)
・歌田の金桜神社は秋(五行の秋は金)に咲く桜があるので金桜神社。金峰山と関係なく、ルーツは天橋立大神。
・万力の金桜神社は金峰権現を祀ってはいるもの、白山信仰。
甲斐派美かわかりませんが、神域の湧き水をポンプで組んでいる本物の清水だそうです。湧き水の場所は荒らされるので秘密だそうです・・・でも一年に一度検査をしていて飲めるクオリティ。すごい。水晶リーディングをやる方々にはお勧めのご神水。
この神社は疫病が蔓延した時に建てられたもの(崇神天皇の御代、2000年前?)だそうです。大化の改新より前だから伝説級の話・・・スクナビコナノミコトは「医薬・温泉・禁厭(まじない)」の神様でもあります。
大化の改新の天智天皇が38位代目、この崇神天皇は10代目。卑弥呼が250年あたり、ヤマトタケルノミコトが450年くらいなので、ものすごい伝説みを感じます。
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◎歌田・金桜神社(重川のほとりそば)
これが秋に咲く桜がある金桜神社。丸石信仰もありました。金峰信仰には関係ないですね。
◎万力・金桜神社
大正時代に燃えてしまい、再建された本殿。ここは金峰権現を祀ってはいるものの、白山信仰。微妙に違う。こういうの時代の移り変わりでいろいろ翻弄されたんだろうなと妄想。ここの金桜公園内にある神社はものすごいわかりにくい私有地の真ん中にあります。周りはブドウ畑の山。さらにこの山は昔養蚕をしていたようで、蚕影山という碑もありました。面白いなあ。
◎杣口・金桜神社 (山宮と奥宮跡があり)
行ったことないので機会があったら行ってみたいところ。黒平そばにある御岳は甲府側にありますが、ここは牧丘、竹森水晶鉱山のそばです。
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個人的な勝手な感想としては、
霊験あらたかな荘厳な金丸山があって、
その山頂に神様が腰かけそうな立派な大きな岩があって(その脇で清水が湧いていて)
その時々流行りの神様が日本全国にいてその時代で天皇が推してる神がいて、
有名な夢窓疎石さんや智証大師が修行している山とされていて
水の精で水精と呼ばれていた水晶がたくさん山に生えていて
水の動きが大事な甲斐の国があって(おみゆきさんでわかるとおり水害の歴史はすさまじいですよね)
となると、信仰の内容と方向性がわかる気がします。
だって、水晶が生えている山なんてそうないし神秘的だって感じるのは難しくないですよねー。