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あおいとりプロジェクト

オラファー・エリアソン展@東京現代美術館

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3か月ぶりくらいの買い物、仕事以外のお出かけしてきました。
念願のオラファー・エリアソン「ときに川は橋となる」展。

 

現代アートというのは難しすぎてさっぱりわからない私ですが(興味も引かれない)オラファー・エリアソンだけは大ファンで何か作品が来たりすると見に行っています。最初に見たのは品川の原美術館の「影の光」。このころは小さい人が本当に小さくて言葉もカタコトだったころだったので美術館に行くのは気がひけるという理由で子どもも遊べそうなこの展示に行ったんだと思います。あまりにきれいでうわ!!と思い。子どもも光とか影で遊べたりしてかなり楽しんでいた記憶があります。しかもこの時ガラガラで、ほぼ貸し切り状態だったのですよ。今じゃ信じられないですけど。2006年ということで、14年前かあ。わたしが占星術を知る前ですね。残念ながら金沢の展示は見に行けなかったのよね・・・今でもありますけど。カラーアクティヴィティ・ハウス、無料区域にあるので金沢お立ち寄りの際はぜひ。

 

後で知ったのですが、シュタイナーの影響を受けているそうです(シュタイナー展で書かれていて、それを見て妙に納得した)。オラファー・エリアソンはアイルランド生まれのデンマーク人、事務所はコペンハーゲンとベルリンにあります。2003年にイギリスのテートギャラリーの展示で有名になり、日本では2005年~2006年に原美術館で初展示という感じ。2009年くらいに金沢21世紀美術館開館5周年記念展に個展をして以来今回10年ぶりの日本での個展です。

 

※前回映画見に行った時のブログ
※トリエンナーレに行ったブログ

 

しっかし、今年予定されていた個展は2020年の3月末スタートだったのに、コロナ騒ぎでいったん中止。美術館自体が閉鎖されていました。

 

ノーーーーーーー!!!!ギャーーーーという感じです。

 

それが自粛中もコロナで作品を返せなかったのか(ヨーロッパの方が大騒ぎですものね)、6月中旬ごろ「再開した」とツィッターで見かけ、

 

「やったーーー!!」と叫びましたよ・・・
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平日の午前中に行きました。(さすがにガラガラ!)「清澄白河の東京都現代美術館初めてきました。

入口で検温され、手の消毒を徹底してました。心強い。
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最初はこれ。そしてこのとなりが作品を日本に移動中にその振動でインク付きのボールが描いた軌跡をアートにしていました。
(日曜美術館という番組で中のことは予習済み・・・)

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難しいことはわからないけど、きれいでした。このアクリル板で作る虹の世界がまさしくオラファー・エリアソンぽいですね。

 

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あと、アクリル板に塗料で裏と表と違う印象を見せるものを3つ下げた部屋があって、空気の動きでくるくる回りそこに光を当てていて、反射するものと透ける光とのコラボを見せるという作品もありました。(ちゃんと読んでなかったのでうろ覚えなのですがたしかエクリプス、日蝕をテーマにしたものだったような。惑星っぽい感じが親しみやすい。)

 

電気もソーラーパネルを使って集めているらしい・・・
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パネルすらかわいい。
 

今回の展示テーマはサステナブルなアートということで、環境に配慮した作品が多かったです。電気もできるだけ太陽光を活用したり、作品を運ぶのにトラック&電車を使ったり(飛行機は二酸化炭素排出量がすごいってことになりますね)あとは、なるべくCO2を出さないやり方で作品の素材を作るなど、研究したり工夫したりする展示やビデオもありました。

 

ちょい小難しいので、ドキュメンタリー映画みたり、彼の本読んだり、あと日曜美術館のアーカイブや再放送があれば今回の展示の分見るといいかもです。その小難しさが現代アートの苦手な部分ですね。。。宗教画は文字のわからない人に向けて描かれているもの・・・わかりやすい・・・

 

わたしが結構好きだったのは、流氷の打ち上げられるダイヤモンドビーチの映像。その流氷は本当に美しく、こんなキラキラしたものが海岸に打ち上げられ日光で輝いていたらダイヤモンドビーチと呼ばれちゃうのわかるなあ、ああこんな風景みたいと思うほど。そしてその流氷のカケラはオラファーエリアソンにとっても美しかったらしく、3Dスキャンしてその形を再現したのですがやはりプラスティクという素材はあまり魅力がないですね・・・(たぶんガラス加工はCO2を出すのでしょう。そうよね、加熱し溶かすから時間長いし)

 

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余韻に浸るために、パンフレットを壁に貼り付ける。これはアイスランドの氷河が年々溶けているという写真(映画に出てきます)
 

あとこの他に水の上の波紋をプロジェクターに映し出すという展示もありました。彼はコンスタレーションというのが得意なので、アートに参加する系もありましたね。写真撮影OKなのですが、携帯のカメラはガシャガシャ音が成るのであまりとりませんでしたが・・・結構な人が各所でカメラガシャガシャやってたなあ(美術館女子の話題は後で知るんですが)。

 

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「サステナブルなアート(継続可能な創作?)」って今回の展示見ててしっくりしてきました。以前ドキュメンタリー映画見たときはあまりピンとこなかったんですけど、現代は奴隷がいないものの、文明で人々に余裕ができアート活動が万人にできるものとなっていて、いろいろな表現ができるようになり、分野や種類も増えてきた今、浮上してきたテーマなのかなとぼんやり思いました。地球温暖化に対する意識を高めるためにツールとしてアートを使うってだけじゃなくて。
 

創造というのは何かを破壊したり変化させたりした過程で生み出されるなと思うのです。表現って、そういうものであるような気もします。生きるのに不必要だけど、社会に生きていく人間には必要なもの。そういうイメージがあります。
 

私自身は時々現代のアート作品が「素材がもったいないゴミ」に見えるのですが(美的価値観を共感できなければそれは他人にとってゴミ)、それを考えたとき「作りたい情熱」と「アートとして成り立つほどの技術」は必ずしも同時派生せず、合致しないものだなと思いました。まあだからこそ尊いし、価値があるのでしょうけど。そしてその価値は遅れてやってくることもあるので何とも言い難い代物。美術価値よりも経済的価値や評価されているという評判自体に目が行ってしまうこともありますし。

 
何か表現したいという気持ちの発生どころと、何を生み出す技能、そして多くの人の心をわしづかみにする美意識は3つとも別物。美術品というのは、これが3つ巴になって初めて生み出されるんだなと。いや、美しいとして価値を見出すクライアントが要るから4つ巴か。

 

何かを作りたい気持ち(火のエレメント)
美しく作れる技能(土のエレメント)
他人をも美しいと思える美意識(風エレメント)
他人が作った美しさに共感できるクライアント(水のエレメント)

 
がそろわなければ成り立たないんだなとふっと思いました。

 
アートが形成される過程の占星術的エネルギーの推移のイメージ(わたしの偏見ですね)は

「想像力、創造、妄想の海王星の力が月に侵入し冥王星的変化が起きて(月の負担、重っ)、すうううっと細い銀の糸でつながって伝わっていくもろもろが金星を光らせ、その光が土星に落とし込まれ形を成す、それを現世に導いていく水星で表現されたときにアートは太陽で完成する気がしますね。そして完成されるときに火星と木星が使われる。」

そんな感じ。
 

まあこれ(完璧に美しく他人に評価されない創造物はゴミという発想)も、私が高校生の時に描いた油絵(先生の評価はよかったが家に喜んでかざるほどでもない)を両親が美術科卒でそのうちの母がキャンバスをゴミに捨てにくいと言われた記憶からきているんですが・・・(結局父が再利用していた記憶)それも今回同時に思い出した。(別にそうだろうなと思ったから恨んだりしてないんだけど、笑)美術の成績は常によかったが両親にそれをほめられたこともなく、自分でうれしかった記憶もないというのであまりアートに興味がないんだと思います。

 

そして、恐ろしくエネルギー効率が悪いなと思う表現系の活動はインスタグラムですね。あれ気をつけないと本当にヤバい代物だと思います。インスタ自体はわたしも世界中のアーティストの作品を見れて参考にでき楽しい代物なのですが、うら若き人たちの過剰なほどの過熱ぶりに不安を感じます。

 

以前、ランチする場所になじみがなくてネット評判のいい店に行ったら、そこはパンケーキがインスタ映えするところで、入るのに長蛇の列。評判はそのインスタの可愛さで吊り上がっていました。メガ盛り系なのに、みんな一人1つずつ頼んでいて高校生がインスタやらにアップする。でもメガ盛りで食べられないからほぼ残す(食べたら太りますしね)そして、お店もお金払ってくれるなら別に捨てることになってもかまわない、インスタに載せると店も繁盛するというような雰囲気で・・・二度と行かないと思いました。めっちゃ並んだのに、味が普通・・・。並ぶ価値なし・・・D官山あるある・・・

 

さらに金沢に行ったときは、情報収集をインスタに頼ったのですが、結局大事なのは「映え」なんですよね。クオリティじゃないの。インスタに載って美味しそうな店ってメッチャ混んでいるのに大したことがないという認識に変えました。あれが私が知っている限り、一番もったいない表現だなと思いました。インスタで情報をキャッチした後、調べまくってからここがいいなと思ったところはよかった。インスタでたくさん載っているところは局所的に混んでいましたね・・・

 

今回のオラファー・エリアソンの展示か、現代美術館自体かを推すのにインスタを使っていて、美術館女子「映えていれば女子はうれしい」的な(わたしの偏見的なサマライズですけど)キャッチを掲げていたのはわたしも残念に思いました。

 

もう空虚な中身のない宣伝やめよう!まずいならまずいって、食べきれないなら食べきれないってインスタに書いとけ!

 

そして狙い通り、インスタ映えたくさんいましたわ・・・これは今で来なかった方を引き寄せる方法としてはよかったのかもしれません。わたしのように現代アートに興味ない人が見もしないで判断するより、インスタ映えにつられてきて、ファンになるというのを期待した宣伝というのはわかる気がします。あと、東京現代美術館、オラファー・エリアソン展が来るまで存在すら知らなかったけど、そういう意味では皆さん今回で覚えましたよね。

でもインスタ女子より、財力に任せたデジイチ持ちのインスタおじさんのが多かったですよ!!

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おまけ:
あまりお腹の空いていないともだちにわがままをいい、美術館の併設されているレストラン100本のスプーンに行きました。はいってびっくり。美術館には来てなかったような親子連れが満載でした。ベビーカーを持ってきてご飯を食べている夫婦の多いこと!!そして大人気。コロナ自粛はどこ吹く風・・・という混み具合、笑。
 

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でもわかります。わたしもこういうこじゃれたコース料理食べたい。久々すぎて涙出ました。おしゃれランチ。

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鳥のロースト。ほろほろしてとてもおいしい。びっくりするクオリティ。美術館専属のレストランじゃなくて、間借り系のチェーン店らしいですね。わたしがうまうま食べている間にも続々と人が来ます。

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最後にデザートにたどり着いたころにはお腹いっぱいのボリューム。これでいろいろ税とか込で2410円くらいでした。コスパよろしいと思います。

 

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あと清澄白河といえば庭園公園!日本の名石が集まっている庭があります。でも気温が暑すぎて長居できませんでした。
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ちょっとでも見れてよかった、石!


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みかみ まき

西洋占星術師&アクセサリーデザイナー、水晶占い師占星術・タロットをまついなつき氏に師事、占星術と水晶透視を松村潔氏に師事しております。詳しいプロフィール

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