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あおいとりプロジェクト

トランスサタニアンについてのメモ

2016年03月8日|astrology, やまねこクロニクル

★次の鑑定予定は3月28日ウラナイトナカイです。
11:00~21:00 通常鑑定です。

3月14日はお休み、21日はイベントで鑑定はナシです。次回は3月28日になります。

***
最近はジップロックにアイポッドを入れて、
風呂でポッドキャストを聞いています。
毎回聞いているのですが、
ロバート・ハンドさんとかジェフリー・コーネリウスさんとかがゲストに来るので
なかなか侮れないポッドキャストで毎回楽しみです。しかも無料とかすごすぎる。
季節柄時々選挙のこととかもやります。
そういうのは一応聞きますが、
日本語で聞いてもわからない内容なので(人を知らなさ過ぎて)適当に聞き流しながら。
なかなか好みです、これ。
なぜか、日本語のラジオはほとんど聞きません。あまり聞いたことないです。
このポッドキャストは英語の勉強にもなり、占星術という興味のある内容というのが
わたしにはすごくツボらしいです。

このポッドキャストを聞いているので、
最近は古典占星術に興味がでてきました。
このポッドキャストの主催のクリスブレナンさんはケプラーカレッジのご出身。
ケプラーカレッジはアメリカのワシントン州シアトルの占星術の学校です。
名前のごとく、古典がメインの学校ですね。

(あ、この度サンフランシスコにケプラーカレッジの図書館ができたそうですね。
私の聞き間違いでなければ。これは違うポッドキャストで聞きました。
色んな人が使える図書館になればということで、
シアトルではなくサンフランシスコにできたそうです。)

戻って、クリスブレナンさん
ずいぶん若い時からどっぷり占星術をしているようで、すんごい詳しいです。
確か蠍座で、まだ30前後という若さ。
彼は本当に博学で、このポットキャスト聞いてると、留学している気分になりますね。

さらに、プラトンやアリストテレスもそれなりに勉強していたりして。
彼の影響を受けて、わたしも哲学を学び始めたと言っても過言ではないくらいです。

なかなか英語で占星術の内容を理解するのも大変なのです。
日本語でわからんことは、英語で聞いてもわからん。わからん単語だらけです。
単語知らないと、スペルもわからない。調べようがないのです。
たまにマイクでまねして発音して、
グーグル翻訳に認識させるという手も使えますが
そうも毎回うまくいかない。

クリスさんがことあるごとに「トレミー、トレミー」と何回も言うので、何かと思っていたら、
プトレマイオスさんのことでした。PtlemyとかいてPを発音しないタイプ。
絶対にトレミーからプトレマイオスは想像できないです。
そしてスペルもわからんし、長いこと謎でした、笑。

このトレミーはイコールハウスシステム(イコールハウスですね)を考えた人らしく、
その話題の回にたくさん出てきていました。それを知っていたらわかったかもです。
ハウスシステムを思いついたっていうのは本当に驚異的だと思います。
すごいなあといつも思う。宇宙と地上という概念がなければ、湧かない発想ですよねえ。
(閑話休題)

**

とにかく、その、クリスブレナンさんが、お友だちの占星術師の
ケリーさんと何とかさんという男性(失念しました)と三人で話している回が目からうろこで。

それについて、ちょっとメモ的に書いておきます。

古典の7天体と、その外側のアウタープラネットは(外惑星)
土星を限度とした肉眼で見える惑星とは違い、
道具(望遠鏡)を使ってやっと見ることができる惑星。

これわたしも占星術を習うまで知らなかったのですが、
プラネットとスターは違います(あたりまえ?笑)。

惑星はプラネットですが、これは惑う星というだけあり、ウロウロします。
英語でSTARは恒星のことで、動きません。張り付いたみたいに。
天球に張り付いている様に,回転する感じと捉えられていたようです。
惑星のウロウロするというのは逆行という表現があるように、
他の星と一緒に図になって動かない特別な星。うろうろしているように見える星。
(星は基本逆方向に運行することはありません、逆行して地球から見えるというだけ)

「肉眼に見えるモノではないのは、アウタープラネットというのが決定的な差である」
ということをおっしゃっていて、すごく腑に落ちました。

あと、古典的な惑星たちについている神々の名は、星に深く関係しているが、
外惑星の惑星はイメージだけで、神々とあまり関係がない。

天王星のウラヌスはあまり目立った神話はなく
(ただサトゥルヌスのお父さんと局所を切り落とされてアフロディーテが生まれた)
海王星は海って関係があるだけで、
レイピストで暴れん坊のネプチューンのイメージでは海王星は足りないし、
冥王星はわりと合っているかなあ…と言っていました(ポッドキャストで)

ネプチューンと、プルートはゼウスのお兄さんですね。
プルートが長男、ネプチューンが次男。
お父さんであるサトゥルヌスが子どもを飲み込んでしまい、
ゼウスが皆を助けたって話ですが、
確かに序列や順番とか考え出すと違うかもって思いますね。

この間、コズミックフロントで、カロンを見つけた人の話が出ていて
(カロンは1978年6月22日にアメリカの天文学者ジェームズ・クリスティーによって発見された)
そこで初めて知ったのですけど、太陽系で見つけた惑星には
ギリシャ神話の神様の名前を付けるというルールがあるそうですね。

カロンを見つけた博士の奥様の愛称は「シャー」にちなんだ名前にしたかったそうです。
(「シャーリーン(Charlene)」 のニックネーム「シャー(Char)」)に
ちなんで「シャロン」を星の名前の候補に持っていて、
シャロンを神話辞典で調べたらCharonはカロンという言葉を見つけ、
【冥府の川・アケローンの渡し守カローン】にしたそうです。
偶然とはいえ、冥界の王の衛星が冥府の川の渡し守の名前に当たるってすごいですね。
(テレビで本人がそうしゃべっていました)

(余談)
・・・これって、ふと思ったのですけど、
宇宙兄弟に、シャロンおばちゃんっていましたよね。
そのキャラが自分の名前の付いた星をこの目で見たいと、
月に望遠鏡を建設するという話が出ていましたけど、
これのことなのかしら・・・と思いだしました。
業界の人でこの逸話を知っている人は
このカローンをシャロンと呼ぶそうなので。
(余談終わり)

現代になってから見つかった天王星(ハーシェルさん記号はHが入っている)、
海王星はちょっとわかりませんが、
冥王星(パーシバルローレルさんにちなんでPLをいれたプルート)

というように、発見者の想いが込められて名づけられています。
どちらかというと、その位置や見つけられ方の過程の方に
天体の性質や象徴の出方が出てるんじゃないかなと思いますね。
意識していませんでしたけど、私はそうやって扱ってるかも。
天王星のウラヌスなんて本当切り落とされたことしか知らないです。
(でも、だから火水瓶座はユニセックスな雰囲気なのかなと思ったり、笑)

古典の占星術って、
既にもう何千年もそうやって扱われてきた凄みや厚み、重みがあります。
神の領域に近い、不可侵という感じがあって(天文学は神々を知る学問で学問の中心だった)、
月~土星の7惑星は、古典を勉強したほうが理解が深まる気がします。
サインもしかり、ギリシャ神話を勉強したほうがいいかなと思いますね。
エレメントはギリシャ哲学的を私は大事に思っています。
科学者は象徴についての占いっぽい部分を否定したがりますが、
そこを切り落として考える方が事実を歪めてしまいそうな気さえします。
自分が信じないのはまあ個人の自由なのでいいのですけど、
昔の人がそこを信じて学問していたことを否定するのは違う気がしますね。

モダンの占星術において外惑星ははずせない存在ですけど、
古典と概念を分けて考えたほうがいいかもなあと。
昔と変わらないことと、変わったこと、
それが肉眼で見える7天体、土星の外側の外惑星なのかなあと
ぼんやり思いました。

そして目に見えない=手に負えないなのかもと。
概念的理解というのは、実感つまり腑に落とすとは違う。
だから、あるとわかったとしても、それを把握することはできないみたいな。

あ、ギリシャ神話の勉強なら

これが読みやすくてよかったです。
噛み砕いて書いてあるので。
ちょっと高いのが難点ですが。


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みかみまきプロフィール写真
みかみ まき

西洋占星術師&アクセサリーデザイナー、水晶占い師占星術・タロットをまついなつき氏に師事、占星術と水晶透視を松村潔氏に師事しております。詳しいプロフィール

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