『川の底からこんにちは』
2015年03月7日|Impression, やまねこクロニクル|
先日、テレビで放映されていて、
わたしじゃない大人がセレクトして録画された映画、
『川の底からこんにちは(2010年)』を見ました
ネタバレあるかもしれないので、
知りたくない人はお気を付け下さい~。
ちょっとした気晴らしのつもりで見たら、
前半の30分ぐらいは見ていて本当につらい!
満島ひかりの名演のせいでしょうか?
心理的に来ますね。
「しょうがないでしょ」
「そんなもんでしょ」
「たいした人間でもないし」
「中の下ですから」
と、なんか何にも考えず、しかもろくでもない男にひっかかり、
見ていて、ううううーんとなります。
主人公はストレスで腸内洗浄に行ったりしていながら
日常我慢し続ける。
…見ていて恐ろしいです。息が詰まりますね。
でもそのあと、紆余曲折の上で(笑)
やり過ごしていてはいけないんだという結論に達するので
挽回し始めるという話です。
(ちょっちネタバレぽかったらすいません)
監督と脚本家は石井裕也さん1983年6月21日生まれ
太陽は双子、火星と合で、天秤土星冥王星がタイトに合でそれとトライン。
主演は満島 ひかり1985年11月30日生まれ
太陽水星土星天王星射手、たぶん冥王星蠍に蟹座の月がトライン。
わたしはこれ、天秤⇒蠍への流れに見えたのです。
蠍から天秤への流れって、たしか天秤19度~蠍の前半は
「バイアコンバスタ」を言われ、焼け焦げている道(熱そうな感じ)
なんというか、
天秤の中の上を狙う往生際の悪さが余計かっこ悪いというのを
描きつくした映画だったのです。
天秤のわたしには、拷問のような映画・・・
見たくない見たくない、天秤の冥王星が山羊の冥王星にやられ
その実力のなさや中身がペラペラで張りぼてなのが暴かれている。
そして、びっくりするくらい御託を並べまくるのです。
色んな理由、言い訳を。
ぎゃー!という感じです。
満島ひかりが演じる人の恋人役の人が遠藤雅という人で
生まれが1974年4月2日で、もう、山羊冥王星にすりつぶされ真っ最中で
はまり役すぎていて、絶妙でした。
てんびん座というのは何かするのにもすべて「理由」が必要です。
だから、風の人は何かと言い訳を並べ立ててしまう。
何か言い訳していたら、見逃してあげてください・・・
そして、そこから起死回生のようによみがえるのが
蠍サインなんじゃないかと。そして、目標に向かって突っ走る。
何というか、無理を越えるというか、
天秤の「めんどくさくて、大変そう…」を
「何ぼのもんじゃい!」で、ひっくり返してくる蠍。
そりゃ、憧れますわ・・・
この映画を見ていて思ったのは
天秤の世代の時代は終わったなーということ。
金星期は若いからと容赦される、周りに許され助けられる年齢。
太陽期は助けから離れ、自分道を見出す。
火星期は自分道を邁進していく。
木星期は他者に寛容になり助けることを始める。
土星期はロールモデルとなる感じですかね。
そんなイメージあります。
天秤の冥王星の世代は、立ち上がり
自分の人生に責任持ち、言い訳から卒業をしていかなきゃならんような
お年頃ですなあと思い、身を引き締まる思いで拝見しました。
ダメを認めその上でがんばる。美しい。
感想的は最後まで見てこその映画、そして名画だと思います。
そして、母として子どもに意識的にできることはあんまりないけど、
死なないことというのは重要なんだなと皿とか洗いながら思いました。
家族のバランスと子どもの精神バランスは比例しそうな気がしています。
形が常識的でなくても、皆さんのバランスが良ければそれでいいとも思いました。