『森羅万象を刻む』町田市立国際版画美術館
これをこの間の調布のピンホールの写真展で見かけて
この器みたいな宇宙の絵に興味を持ち、
デューラーも出ていたので、時間が空いたときに行ってきました。
『森羅万象を刻む』
わたしが住んでいるところから、町田まではあまり遠くないのですが、
町田駅からこの国際版画美術館までが遠い!
駅から、歩いてたぶん20分強。バスは1時間に2本くらいでしかも一番近いバス停からさらに7分。
町田から近い公園の中にあり、そこまで歩きました。
公園ですが、山の中のよう。森深いところにあります。
やっとたどり着きました・・・下がっていくので、帰りはこれを上がらなくてはいけない。
入場料は800円くらい。ミュージアムショップはちょっと品ぞろえ貧弱かも?!
人はものすごい少なかったです。4人くらいだったなあ私が行った時は。
平日の午後でしたが。
デューラーの作品と、エングレーヴィング(直刻銅版画)を見てきました。
オリジナル版とかもあってどういう版になっているか観察できるのでそこが面白いです。
あと、オリジナルの原画を描いている人とそれを版にしている職人と、居るというのがおもしろいです。
絵と、版と両方とも担当しているデューラーみたいな人もいます。
立体的に見せるためにどういう筋を入れるか、モノクロの世界の濃淡技術みたいなものが
恐ろしい量の線で構成されているというのが興味深いですね。
活版印刷のスタートあたりで木版では強度が足りなかったのでしょうねと想像。
活版技術というものは、文字だけではなくてこういう版画に
支えられているというのも感慨深いです。
あとデューラーのサインは
こんな感じで、Aの文字が鳥居みたいでいつもニヤリとします。
わたしが気になった版画は、
柄澤 齊(からさわ ひとし、1950年 – )の
《クロノスの盃》というもので、
木口木版と墨・不透明水彩のコラージュで版画と絵の合作みたいなものでした。
とても不思議ー。誕生日がわからないのがとても残念です、占星術家として。
もう一人は友だちが結構好きと言っていたのを覚えていた
長谷川 潔(はせがわ きよし、1891年(明治24年)12月9日 – 1980年(昭和55年)12月13日)さん
この方も、ビビットで印象的な表現をする人ですね、お花の版画がありました。
有名なところでいうとこの村上春樹さんの本で
日蝕という作品が使われいるとか。
後は作品がこの辺のサイトに
載っていますね。
この美術館は版画体験もできるようで
こんな表示もありました。
帰りは森がたくさん見える喫茶店で
レモンスカッシュ飲んでから帰りました。