【イギリス4】Summer school in Oxford!
イギリス旅行記
【その1】、【その2】、【その3】、【その4】、【その5】、【その6】、【その7】
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わたしが申し込んだのはFaculty of Astrological studiesという学校の
サマースクールです。わたしは卒業生ではありませんが
何の問題もなく、参加できました。
何か参加条件があるわけではありません。
レジストレーションの部屋に行き、
17時にウェルカムパーティ、
わたしは週末コース&サマースクールで19日~26日のプランに
アプライしていたので、エクセターカレッジの寮で1週間暮らしました。
長!と思いましたが、あっという間でしたね。
Summer Schoolの内容ちょっとご紹介。
◆Clare Martin先生
Weekend Courses
Friday 19th – Sunday 21st August 2016
「Astrology and Alchemy」
Clare Martin
というのから、参加しました。
実は本コースに備えた軽い慣らし程度に考えていたのです。
このコースの申し込み。
19日の20:30~21:30 に最初の一回の授業があり
20日1枠1時間半の授業が4回、
21日午前中の2回で終わりましたが、
このクレア・マーティン先生が目がハートマークになる面白い先生でした。
題材は「錬金術」ですね。ヘルメティズムです。
エメラルドタブレットから始まってものすごい引き込まれました。
Our gold is not common gold.
神秘的な結婚(太陽と月)、
onessから二極化、3区分、4エレメントへの流れ
(そして1に戻る循環)
うわ、占星術面白い!と興奮する内容で。
今回のアルケミーの授業で一番思ったことは、
太陽(人間の能動)と月(人間の受動)が聖なる結婚(調和)がアルケミーと習って、
その太陽的な衝動(一つの目的の達成=一神教)が西洋で、
月的な受け身が東洋的(アミニズム的=多様性への理解)なんだろうなというぼんやりしたこと。
学校で出会う人たちと口々に言っていたのは、
占星術は言語であるということ。わたしもこれは常々思っていて。
言葉が違う私たちでも、占星術を通して理解し合える。
もしかしたら、バベられる前の叡智なのかもしれないですね。
だから、英語が完璧でなくても、結構ついていけるもの。
このクレア先生はファンになったので、
23日にthe water housesとNode axiesの授業も出ました。
これはクレア先生の基礎的な内容の本ですが
面白いと思います。わたしは読んでいないけど、
時間が在ったら買って読みたい一冊。
買おうか相当迷いましたが・・・今回は見送り。
◆Bernadette Brady先生
22日の午前中にはBernadette Brady先生の授業を。
一番最初にこれ、大変インパクトが強く、影響を受けました。
・Astrology and Reserch:
Looking for meaning instead of Proof
基本的に占星術のリサーチというのはどうやってやってこられたか
という話ですね。わたしはリサーチをするほうではなくて、
リサーチの結果を享受する方なので、やり方に興味を持ちました。
わたしがそう感じるからそうなのというのはrubbishだと思いますし、
しかし、数字で統計をとれるものでもないというような話だったと思います。
経験則から来る「ああこういうの多いな」というのは大事な気もする。
自分が感じ取っているものを誰かも感じていると、確信を得やすいので
そういう意味で他人の書いた本を読むというのもありますし。
結構、言い切って断定しているけど、別にデータも経験もないっていう人もいるので
本を読むときは、妄信しないのも大事だよなあと改めて感じました。
こういう風に考えている人もいるというデータとして。
この先生、研究者でPh.Dです。
占星術業界においてのリサーチの話でした。
フィックスドスターはなんか遠い星の話だし、
読んだけど、うーん、これは読み物としては面白いけど
鑑定としてはどうなの?と思うところがあり、
でも周りの人が結構評価していたので選んだのですが
めっちゃ面白い人でした。
Astrologyというのは
Astro=星 (planet惑星ではなく)
Logos=知恵
なので、今のネイタル占星術だと、No star!じゃないか
Planetばっかりでという話からスタートするらしいです。
で、Brady先生が探しまくって読んだ資料には信ぴょう性が低く
気に入らなかったので、10年自分でデータを集め研究した結果だそう。
そういうことなら、もう一回読んでみたいです。
Brady先生、今はDeep green ecologyというものにはまっているようです。
(Dark green AstrologyとGreen ecologyでした。)
ちょっとググってみたら、この説は
まあ、環境というものに適応しながら生きている人間も、
地球の環境が変化したら困るわけで。現状維持したいじゃないですか。
だから、人間のエゴを中心とした社会システムだと
わたしたち人間すら住めない環境になっていくので、
地球の現在の生き物たちが調和する、環境の輪を崩さない生き方をしよう
という考え方みたいですね。
わたしもこれはずっと思っています。
東洋的な考え方に、西洋も傾いてきている
ということじゃないでしょうか。
これについては、私も思うところあるのですけど、
西洋的な考え方をダメと言っているのではないと思います。
東洋的な考え(月っぽい受動的な考え方、collective)
西洋的な考え(太陽っぽい能動的な考え、indevidual)
という融合が必要なんじゃないかと思っています。
この太陽と月の神秘的結婚というのがクレア先生の錬金術の話でした。
ティル先生も、太陽と月の統合のの重要性を語っていますが、
わたしも大事だと思いますね。
総合的にこういう感じの流れが今の主流(イギリスでの?)
なんじゃないかなーと感じました。
(サマースクールに来ている私が受けた先生たちが
みなそういう感じだっただけかも)
◆Patrick Curry先生
今回私が一番面白かったのは、この先生です。
わたしはシャーマニズムや呪術、占いという文化に興味あり、
どうしてそういうことがずっと脈々と受け継がれてきているのか。
そして、そういう「占い」という文化をわたしなりに理解したいと思っています。
そういう意味でたくさん情報とアイディア考え方をくださった先生。
一言で何を習ったかとはいいがたいですけど、お話として面白いです。
(あ、鑑定にはあんまり役に立ちそうもないです、笑)
23日午後
・The History of Astrology:Tradition, Science and Divination1
・The History of Astrology:Tradition, Science and Divination2
25日午後
・Contemporary Astrology- Philosophy and Practice 1
・Contemporary Astrology- Philosophy and Practice 2
26日午前
・Astrology as Ecology
・Astrology as Enchantment
と6枠も受講しました、笑。
わたしが今取っている哲学や思想の授業も、
占いという現場ではあんまり役に立たないかもしれないのですけど、
興味を持つことは邪魔にならないので、占星術がどうやって文化的に
発展していったかを知るのは私には必要なことと改めて思いました。
この本は高いってききましたけど、
ほわ!というくらい高いです。
隙があったら買いたい・・・
結局私が買ったのはこれ
サインもらいましたー!
この先生のしゃべり方が好きです。
理論の展開の仕方が好き。
ほぼ趣味なので、研究者じゃないし
自分が好きか?で選びたいですねえ、読む本。
◆Geoffrey Cornelius先生
大本命のこの先生の話を聞きにイギリスに来たといっても過言ではないくらいの
大先生。話し方や論理展開が好きです。
・Hermeneutics of Astrology 1:Transforming Ptolemy
・Hermeneutics of Astrology 2:Chicane
・Hermeneutics of Astrology 3:Another Magic
・Hermeneutics of Astrology 4:The Four Levels Model
と4コマ受けました。
これは本当、西洋人の考え方、どうして否定的に思うのかとかを
説明し理解できる内容でした。
神々の沈黙の話も出てきました(読んでいてよかった)
この本を読んでいて、難しかったけど、
大変興味を惹かれました。
全体的に、リズグリーン(Liz Greene)さんというのは、ものすごい偉大な現代の占星術師なんだなあと思いました。
よく名前が出てきました。わたしもこの本に結構影響受けましたね。
そして、大好きなのはこれ
神話への理解というものの第一歩としてすごく良かったです。
水星が天秤だからか、理解しやすい、わたしに。
この辺とか読んでおくと、学校で理解しやすいかも。