シャセリオー展
2017年04月13日|Impression, museum, やまねこクロニクル|シャセリオー展, 国立西洋美術館
★次のみかみの鑑定の日は4月17日11時~21時通常鑑定です。
場所はウラナイトナカイ!
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ひとつ前のブログで大英自然史博物館展のことを書きましたが午後は
どこかでポスターを見かけていきたいと思っていたこれ。
国立西洋美術館のシャセリオー展にいってきました。
フランス・ロマン主義を代表する画家に数えられるシャセリオー、ロマン主義好きの私のアンテナに引っかかりましたが
実はあまりよく知らない画家。でもあのアングルの弟子で、ギュスターヴ・モローの友だち(アトリエ隣同士!)。
アングルは「泉」をオルセーで見たとき、ちょっと震えました。なんというかヴィヴィッドで。
あと結構大きい絵なんですよね、滝みたいに。3mはあるんじゃないかという印象(縦が)
ホンモノの魅力がビシバシ伝わってきて、やっぱり絵は印刷じゃだめだとか思わされた一枚。大きいのでそれでも圧倒され。
ホンモノを世界に見にいかないとなあとつくづく思ったものです。
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ロマン主義というのは、ローマン、つまりローマ帝国へのオマージュみたいなものだと理解しています。
だからたいてい、イタリアに旅行に行ってルネッサンスの作品を見たり、遺跡を見てたりして
刺激を受けて作品に投影したり、題材をそこから引っ張ってきているのが多いですね。
あとちょっと、ロマンティックの語源となったローマン、夢虚ろっぽい作風も多いです。
結婚とか契約ではなくてパッションを中心に愛を語っている作品とかも小説とかは多いかな。
ノヴァーリスとかロマン主義ではないでしょうかね。
なので、基本そういうローマの時代に大事にされていた神話だったりをモチーフにされています。
感受性豊かな、若干倫理観の甘い感じの(キリスト教は厳しいので)雰囲気があります。
シャセリオ―もたくさんギリシャ神話や寓話などを描いていますね。ダフネとか、ニンフとか。
デッサン力(アングル譲り)とその色彩感覚が有名な人ですね。
とにかく女性に人気があって、女優のアリス・オジー(1849年から2年間)付き合ったことでかなり脚光も浴びてます。
1856年に病気が悪化し(体がもともと弱かった)37歳でなくなっています。
何がひきつけられるかっていうと、この人の描く女性は皆かわいらしいのです。幸せそう。
満ち足りた顔をしていることがおおいですね。あとは生き生きとした表情。細かいディーテールの衣装も魅力的。
彼の金星の位置にわたし自身の月があるので女性像が受け入れやすいのかもしれません。
アルジェリアやトルコ、イタリアの方へ旅行して、エキゾチックな色使いもすてきですね。
わたしはあまり人物画は好きではないのですが、それらがとても魅力的ですね。
ロマン主義に興味ある方はぜひおすすめですねー!
わたしはこの人の作品どこかで見ているかもしれないですが、
名前を知らなかったので、認識できていないので彼を全く知らないという状態で展示を見ました。
37歳で夭折した天才、テオドール・シャセリオー。あまりフランスでも正当に評価されていなくて彼のための特別展示は2回くらいと書いてありました。そりゃ知らないわ、笑
出自はちょっと変わっていて、カリブ海に浮かぶイスパニョーラ島(サン=ドマング島)、
サマナ地方エル・リモンで生まれています。現ドミニカ共和国ですね。
1819年9月20日生まれ
このチャートを調べるためにこのサマナというところを調べましたが、歴史が変わって土地の名前も変わっているので
具体的にどこかというのはわかりませんでしたので、ドミニカ共和国の首都にしてあります。
(この「イスパニョーラ」は当時フランスの植民地で、今はハイチとドミニカ共和国になっています。)
ここで生まれていますが、2歳でフランスのパリに戻っています。11歳でアングルの弟子に。
シャセリオ―は女性を感受性豊かに描いていて特に立ち姿が個性的。このS字型に体を曲げているスタイルは
モローとか、ルドンとかに受け継がれています。会場にはモローの絵はもちろん、ルドンもありました。
みためはあまり・・・ということは本人も認めていることで(以下は自画像)
でもとてもチャーミングで周りから人気があったようですね。月はやはり天秤でしょうか。
月と木星はトラインですが、お母さんはクレオールの地主の娘、お嬢さまですね。
太陽にかかるアスペクトは豊かで、
太陽乙女に対し、冥王星土星(魚)がオポ、海王星天王星(射手)がTスクエア。
お父さんは外交官でわりとあちこちに転勤しているひとでした。
テオドール自身は4番目の子で、転勤の際はそのため兄弟だけパリに残ったりしていました。
昔は飛行機なんてなかったので、ハノイって近くないと思うのですよね。
その人のキャラクターまで写し取って絵に反映させているような画風は印象的で
人物像にあまり興味のない私でも、とても楽しめました。とにかく衣装とかのディーテールが細かく繊細。
その辺が乙女のなせる業だなーと思いました。
5月18日までやっているのでぜひ行ってみてください!