月と積み重ね。
次のみかみの鑑定の日は・・・
★6月5日(月)場所は ウラナイトナカイ
・11時~21時 通常鑑定
※今のところ、予約は特にありませんのでのんびりな予定!
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(お店日記の転用です)
最近は自分の6ハウスに土星が回ってきているので、頭の中はほぼ健康問題ばっかりです(よかったら養生日記もごらんください)。そして今は特にネイタルの月にトランジットの土星がスクエアになっていて、なんというか毎日グダグダ。これは本当に乙女の月にとってはつらいところ。こんな行動と思考がバラバラな時こそ、占星術にあてはめて健康について考えたりしています。
アリストテレスは、習慣のことを『アリストテレス全集・自然学第4巻「場所」』あたりに書いてあったと思いますが「Habitat(ハビタット)」として言及しています。これはまさしくネイタルの月のことだよなあと常々思っています。人生において大事なのは、何を積み重ねて毎日生きてるか?であり、人というのはハビタット(習慣)でできているという理屈です。私の健康はわたしがずっと積み重ねてきたこと。してきた作業です。それを生まれついて持っている体に重ねていくことでたどり着くのが現在のわたし。なので健康は6ハウスなんだなと、急に腑に落ちしました。そしてそれを司るのは6番目のサインである「乙女」の支配星である「水星」。何を積み重ねているかで、月が慣れてくる。太陽アポロンの友だちであり、冥界にも行ける水星の活躍が大事ですね。そして、意思。意識して何を積み上げていくかを自分で自分を律し、毎日積み重ねていくことがわたしを形成していくのです。思考なども同じだろうなと思います。そういう積み重ねが精神衛生というものを形成していくのかも。月=肉体というのもこの辺がしっくりきます。私が何を食べるかが私の体を形成するともいいますし、習慣を牛耳っているその中身こそ、わたしというものをほぼ形成していますね。太陽は社会的に私の個性はどう認められているか?(レピュテーションや名声?)に関わってくる昼の要素だとしたら、わたしという中身を本当に形成しているものは月なんじゃないかなと思います。
健康問題について実際的に考えるとき、月の無意識の癖と繰り返してしまう習慣はなかなか手ごわいです。人間楽な、慣れていることには省エネで動けます。しかし、知らないこと、慣れていないことには全神経を使って意思を持って体を支配し、動かさなくてはいけません。わたしたちの意識というのは意外とお留守だというようなことをバッシャーが行っていたと思いますが、100%意識をフル活用して計画通りに作業をするのは至難の業だし、慣れないうちは消耗しますよね。アリストテレスはここを理性の力といっていて、自分をどれだけ律することができるかが人の質みたいなものに関わるというようなことをいっていました。「どういう私でありたいか?」が意思であり、理性、太陽の意識。月はその内なるルーラー(太陽もしくは土星)に従うものともいえますね。もちろん、アスペクトによっての強弱もありますがデフォルトとして、太陽=人生の意思、そして私という国の民衆が月と考えています。意思が強ければ月の習慣は変わるし、月がトラインでたくさん応援があれば、習慣に合わせてできることを考えたほうが楽かもですね。(もしくはどっかに修行に行くか、笑。)
気が付いてそれを変えようとしているところなですけど、本当に大変です。習慣で手っ取り早いのは誰かに強制されるということですね。もともと月の習慣は家族や育成環境が与えてくる条件の中で、自分のネイタルの月の状態という眼鏡を通して、吸収するもの。家庭など、一番最初に刷り込まれる習慣や思考の癖はものすごい意思を持って変えるか、他の強制された環境の中で自分の習慣が書き換えるか、しない限りなかなか変わるものではないです。小さいころから重ねてきた3つ子の魂100まで的な郷愁感にも似ている安心の感覚は、選択肢があったかどうかはともかく、自分の積み重ねなわけです。材料は家庭環境で得られるものだけれども、型というか意外と自分の癖はもともと持っているように思えますね。だから、チャートを読んでいる時本人の月の状態がそのままその人の育て親(だいたい母親)の像そのままだったりします。自分の生活パターンが母親という形で投影しながら、それを習慣として(自分の内なる母像として)体にしみこませているものともいえますね。月が母といわれる所以はそんなところかと。現代では主夫という形も増えていますので、月=母ではなくなる日も近いのではないでしょうか。その辺は楽しみですね。
占星術では無意識の自分の癖などを気が付くお手伝いをしやすいかと思うので、ご興味ある方はどうぞウラナイトナカイにお越しくださいませ。(みかみまき)