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あおいとりプロジェクト

「ブレンダンとケルズの秘密」を見てきた。

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次回は8月7日(月)11時~21時 通常鑑定

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めちゃくちゃ久しぶりにどうしても見たいぞこれと思う映画があって、そして「お、ここで行けそう」という合致があり、ちょっと無理したけど、見てきました「ブレンダンとケルズの秘密」。アニメーションの映画。
 
恵比寿のガーデンシネマズで見ました。恵比寿ガーデンプレイスにある三越のさらに奥にあります(ちょっと工事中なのでわかりにくいですが結構奥でした)。近かったので選んだのですが、当たりでした。この映画館、椅子が広くて素敵! 

もうしばらく恵比寿で公開していると思いますが、順々にあちこちで公開するのでちょっと短めです。ご興味のある方は是非お早めに。次は阿佐ヶ谷で8月12日からですね。

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トム・ムーア監督のデビュー作の映画です。2010年に出た映画のようで今回は「日本・アイルランド 外交関係樹立60周年 」ということで特別にもう一度来日のところを何かで見かけ、お!と思っていたのです。「ソング・オブ・ザ・シー」という映画が日本で有名になったらしいのですが私は知らなかったです。ヨカッタまた来日して!

 

映画のあらすじは大まかにいうと、8世紀にスコットランドアイオナ島アイオナ修道院で書きはじめられ、そこがバイキングに襲われたため命からがら牛皮紙製の写本を抱え海を越えて逃げた修道士がアイルランドのケルズにたどり着いて続きを書き完成された「美しい聖書の写本『ケルズの書(The Book of Kells)』」の物語。

ちょっとネタバレかもしれませんが・・・、

ケルズにある修道院の周りに人々をバイキングから守る壁を建設している修道院長と、写本を完成させることをやりたいアイオナ修道院から逃げてきたイルミネーター(写本士?)の間で揺れる少年のブレンダン。ある日森の妖精(ケルト文化の思想で大事にされている)に出会い、ケルト的装飾に目覚めていくという内容で、神の御業のような美しい装飾の本がバイキングにおびえる(闇)人々に信仰の道(光)に導くものと信じて行動する修道士の物語というような内容でしたね。

全体的に絵とか音楽とか美しくて、眠かったのに最後までしっかり見ました。大満足だったのに、水曜日は映画やすい日だったらしいく、タイミング抜群でした。
 

面白いのは異文化多宗教であるケルトの概念をキリスト教の魂ともいえる聖書の世界観に持ち込んでも、修道士たちにあまり葛藤がなく映画が作られていること。あの死を恐れない超戦闘民族のケルト人たちがですよ?パトリックさんはどんな手を使ってアイルランドにキリスト教を広めたのでしょう。ケルト十字が象徴しているように、平和的に自然に二つが融合していったと映画では言いたかったのかもしれませんね。
 

ケルズの書をはじめ、他の写本(「ダロウの書」、「リンディスファーンの福音書」、「ケルトの書」で三大ケルト装飾写本)は、ケルト的象徴を用いた美術的装飾を用いることでケルト文化圏内の人によりビビッドに身近に文字が読めない庶民の人にも、キリスト教への親しみやすくし、さらにその威厳を理解するのに役立つのではないでしょうか。もともと、キリストの偉大さを目で解るように宗教美術というのはその時代の一番美しいものを採用されるものですが、ここアイルランド(とスコットランド)ではケルトの文化が根付いていたので、その文化で表現された写本ということなのだと思うのです。
 

ケルト文化圏に住んでいる人にはなじみの深い動物などを文字にしたり、組みひも文様や渦巻き紋様などを入れることで、言葉がわからなくても(たぶん聖書ってラテン語で書かれるのですよね、こういう時代)意味が分かるような表現にしているというのがすごいですよね。わかってもらいたければ、国で解る象徴で聖書の中身を表すというのはとてもいいなと思います。
 

信仰のシンボルであり源である「聖書」は美しく神々しいインパクトで演出されることが重要なのですね。天使の御業のようだといっていました、映画の中でも。そして修道僧の甥っ子とケルトの森の妖精が仲良くなることで融合を表してるのでしょうね。筋は基本的に難しくなく、流れで見やすいし、いろんな人のキャラも面白くてお勧めです。

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去年イギリスに旅行してから、ケルト文化に興味がでて本読んだり講座に行ったりしていました。そのケルト文化のわかりやすい象徴としてよく出てくるのがケルズの書なのであちこちに出てくる代物。(講座を受けたときのブログ⇒「受肉する美と、ケルズの書」

最初勘違いしていたのですが、ケルト文化の本だからケルズなんじゃなくて、ケルズという地名にある修道院にて完成させた写本なので、ケルズの書なんですよね。

 

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今回、この映画を見たブログを書くときにあちこちのサイトを見ました。その時見かけた面白い情報が、「ケルズの書 The Book of Kellsが昔は完全復元コピー版がスイスかどこかが発行元で220万くらいで発行され丸善あたりで売られていたらしいということ。うわー、鶴岡先生あたり持っていそう。ぜひ眺めてみたい☆

ケルト文化の装飾ですが、中身はキリスト教の新約聖書ですね。ドルイドではありません。ちなみにこのあたりのケルト文化は口伝で書物は残っていず、伝承もキリスト伝来で消されてしまっています。今の活動はいろいろな文化の残りを見て想像して作ったもの。

ケルトの書は典礼用に作られで四福音書が納められています。総ページ数680ページ(博物館での展示はページは毎日1ページずつめくられるそうです、全部見たいなら1年強!!)、大きさは縦33cm×横24cm、牛の皮を紙にし書かれたもの。「本来は貴金属製のカバーが取り付けられていたが、1007年に盗難にあった際にカバーは失われてしまった」そうです。

ケルズの書について書いてある本で、わたしが割と好きな本はこれですね。まあ写真が多いから。

三大ケルト装飾写本のひとつとされる「ケルズの書」自体はアイルランドの首都、ダブリン大学トリニティカレッジ博物館にありますね。
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これ去年、ダブリン大学トリニティカレッジ博物館に勉強に行ってきた講座の先生の助手さんが皆さんにお土産とケルズの書のはがきを下さって、それを大事にしています。ときどき眺めたりね。本当にすごいですね。ディテールのすごさに目を見張ります。何年かけて作ったのだろう。

 

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※帰宅後、アイルランドの話を見てて「聖パトリック」が気になったので、調べてみようと思ってwiki先生をまず拝見。

●聖パトリック(ラテン語だと「パトリキウス」アイルランド語ではPádraigと綴り「ポーリク」と発音)

(略歴)
・ウェールズでケルト人(ローマ人とも)の家庭に生まれ、両親ともクリスチャン。
・16歳でアイルランドの海賊(バイキング系ですかね)に拉致されてアイルランドに奴隷として売られる。6年間、羊飼いとして働き(おそらくは北アイルランドのアントリム州)、その後神の声を聞く。(1人称で書かれた手紙が残っている。)
・お告げに従い牧場を脱走しておよそ300キロを歩いていのちから、故郷のウェールズへ戻る。
・ヨーロッパ大陸へ渡り7年間神学を学んだ後に帰国する。
・432年、ローマ司教・カエレスティヌスから布教の命を受け、432年に再びアイルランドを訪れる。
・パトリキウスは異教のドルイド教で火を焚くのが禁じられている日に、丘の上で火を焚いた。アイルランドの王は彼を罰しようとしたが、不思議な力により、王はパトリキウスがまことの神から遣わされたことを信じたという。

 

この人4世紀から5世紀にかけて生きた人ですね。ケルズの書が9世紀ですからだいぶ後です、400年後?彼はアイルランドで布教しようとした最初の人ではなかったけど、象徴としてとてもポピュラーです。

 

「三つ葉のクローバーに似たシャムロックを手に『三位一体』を説いたため、シャムロックは彼のシンボル」なので、クローバーが彼の象徴なのと、そこから緑の物を身に着ける習慣が生まれたと聞いたことがあります。

 

あと3月17日に殉教したためこの日は「セントパトリックスデー」と言われていて、わたしはこれアメリカに住んでいた時に知りました。

 

その頃は毎年緑の物を身に着け(Tシャツとか。わたしはリボンをもらったりしました)、そしてコンビーフとキャベツを食べるというのをやっていました。

 

(アメリカのお母さんはドイツ系の人ですが、コンビーフ出していました。わたしも別に意識高かったわけでもなく、差し出されたリボンをつけ夕食に出されたものを単に食べただけです。でもコンビーフおいしかったです!)

 

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映画の後に行った友達との食事会。都会ライフ満点というような感じで楽しかったです。
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三角のグラスで飲むのってなんか憧れですよねー(でもノンアルコール、笑)ああ、大人って素敵とか言いながら一瞬日常を忘れてきました。


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みかみ まき

西洋占星術師&アクセサリーデザイナー、水晶占い師占星術・タロットをまついなつき氏に師事、占星術と水晶透視を松村潔氏に師事しております。詳しいプロフィール

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