世に出れば広がり定着する。
次のウラナイトナカイは3月11日・月曜日です。
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※2,3月の鑑定予定をアップしました。
※空き時間は11時~14時、15時~16時、17時~18時、19時~21時です。ご希望のお時間ご指定いただけましたら幸いです。
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・3月10日(日)東京野球ブックフェア2019に参加します。
・3月14日(木) おでかけひろば@あみーご 占星術で子育て相談
・3月22日(金)大人の占いカフェ@Loco-cafe oooi
・4月 8日(月)みかみお休みです。前半:かわさきゆきこさん、後半甘夏弦さんにお願いしました。
最近図書館で借りてきた本で、これは面白いなあと思いながら少しずつ読み進めている本がストア派の本。わたしは最初に哲学を学んだ先生が「キケロ」「セネカ」の研究者で特にストア派の説明をじっくりしてくださったのでなんとなくストア派に興味があります。その先生に寄ればキリスト教もストア派の考え方を踏襲しているそうです。そうなるとますます興味が湧きます。
とはいっても、理解するのが難しいのでこういうカジュアルなかたちで説明をしてくださる本はありがたいです。中々読みやすくわかりやすいです。
これの中で最初にディオゲネスが出てきます。ディオゲネスと言えば、アレキサンダーと言葉を交わしたことで有名ですが樽の中に住む哲人、犬儒派。このディオゲネス、女が嫌いです。ちなみにソクラテスも妻を蔑んでいます。プラトンは男性同士の愛こそが高貴なものを生むといってましたし(プラトニックの語源ですね)
この時代の哲人は女性蔑視が今以上にヒドイです。彼らの活躍を伝える様々な書物、文献では「女性に生まれなかったことを運命の神様に感謝する」くらい言っているものもあって。うわあ、偏見ってすごいなあと思います。物の本質を見抜くというのが哲学者のやることなのに、これは偏見以外の何物でもないですよね。もう笑い話です。
(ざっくりいうと、女性は恋愛、結婚というくだらないことで一喜一憂し、人にとって大事なものを理解できず落ち着いてモノが考えられずヒステリーという風に見られていたようです)
でもこれだけ昔の偉大なる哲人たちが女嫌いでも、2000年後くらいにはフェミニズムが生まれるという不思議にちょっと気が付いてハッとしました。何か確立しても風化して言ったり変わったりしていくものだなーと。
5千年くらい前はファラオは神の代理人だったのに、大航海時代を経て世界がつながっていってその土地の慣習や知識、お互いを知る機会を得ると、絶対だった天皇も人間宣言したりする流れになるんだなと。それってすごい。
人はもともと1万6千年くらい狩猟型の生活をしていましたよね。そこからひょんなことで(インキュベーターとか?笑)農耕型の生活をすることにより、何かの加減で集団で定住して身分が生まれた。サル山にもボスがいるので支配者という概念が生まれるのはそんなに難しくなさそうです。
闘争して負けた人が一手に重労働を担うと、作業をする人としなくていい人が生まれ、貴族と一般市民、奴隷という身分制度。さらに男性が女性より筋肉的に強いので男が中心と概念ができたのでしょうね。
その上の方の作業が極端に軽減された人たち、つまり「ヒマ人」(=生活に困らない人)という部類の人ができた。その副産物が学ぶということを生み出したことになります。文明の始まりと言ってもいいと思いました。人生は幸せについて考えたり、倫理やら正義やらがどんどん確立して、極めつけが「学校」。
何にもしなくて良ければそりゃヒマだわ。余計なこと考えますよねえ・・・
スコラとは確か古代ギリシャ語(もしくはラテン語)で「ヒマ」という意味です。スコラはスクールの語源。
最初は「女性の方が弱い、種として劣ってる」概念が当たり前だったのに(だれも疑わずしかし満足もしていず?)学ぶと言うことをし始めると、「わたしが思っている常識は正しいのか」再検討するというサイクルに入るのだなとふっと思いました。この時代辺りから女性の権利はどんどん向上していくわけです。
もう一つの、
これは、そういう常識というのをわかりつつも、自分の状況や環境、身分などを駆使してうまく不幸を生き抜いていくという話でした。女王とか王妃という概念を生み出し、自分自身に権力がないにしても権力のある人(この場合=王)に自分も付属してるんだということをほのめかし、うまく生きていく。この方、3回くらい結婚し、子どもも二人殺されたりしている。波乱万丈です。
偶然なのですが、この女性、アレキサンダーがペルシャを滅ぼした後の話でディオゲネスとほぼ同じ時代。
こういう風に少しずつ少しずつ(鍾乳石のように長時間をかけて)不平等さは平等に近づきつつあるというのが現代なんだなと思いました。権利を獲得しながら、義務を分担するということになりますが。
これって、なんか四大要素の流れと似ているなーと思いました。
世にアイディアが生まれ(火)
それが言葉としてこの世に生み出されると(地)
人がそれを聞き、うわさで拡散され(風)
賛同者がでて、定着する(水)
という感じ。サイクルしていく栄枯盛衰。盛者必衰。
一方で、最初は地母神とか、神の代理人である巫女は女性だったのに(卑弥呼とか、天皇も女性がいた)いつの間にか男性が国の代表になってたというのもどうしてなんだろうとふっと思いました。
筋肉的に強い=えらい=神に愛されているという考え方をアキレウスは英雄論的にイーリアスの中でしているのが印象的ですが、そういう論理だと女性はまあ敵いませんよねとは思いますね。ちなみに女性や男性も「外見の美しさ」=神に愛されているということでもあったらしいです。古代ギリシャでは男性同士の恋愛は崇高なものとして扱われていましたから、男性も美しい男性が好きだし恋愛対象だったみたいです。で、「筋肉の強い人は美しいものやおいしいものを独占していいのだ強いうちは」という動物的な考えでしたね。
女性が王だった初期の時代は神が男とされていたからだろうか・・・謎が深まります。