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あおいとりプロジェクト

構造と肉付けと物語

注文していた本が届いたので毎日一生懸命本を読むようにしているのですがなかなかはかどりません。まだ1冊目の半分くらいしか読めてない・・・

そこでちょっと感じたことをシェア。


わたしが読んでいる本はベンジャミン・ダイクスさんという人の本です。このダイクスさん、鑑定をやらないわけではなさそうですがどちらかというと、研究畑の人じゃないかと思われるような感じの方で、アメリカ人のお若い男性です。ラテン語を学び原書を読んで翻訳していることもしているようです。

今手始めに読んでいるのはこれ。

 

これより細かくアラビックパーツ(本の中ではLotとされています)がたくさんあるので興味のあるかたはもう一冊をお勧めします。

日本語である資料の中には私が疑問に思っていることはあまり載っていなくて、ムムムという感じなのでチャレンジしているのですがまあ難しいです。アリストテレスやストア派などの思想を学んで置いてよかったわー笑。

本を読んでいてわかったことは、

・1985年にウィリアム・リリーのクリスチャンアストロジーが再販されて、それに尽力されたのがOlivia Barclayさんであること。
・このオリヴィア・バークレーさんの“Horary Astrology Rediscovered”という本は日本人でも古典占星術を真剣に学ぶ方はたいていでいるということ(わたしはこの間買いました、まだ読んでいない、これから頑張ります)

・このバークレーさんにはお弟子さんが何人かいてその中の人がZollerさんで、その方の教え子(?)がダイクスさん
・ダイクスさんはとくに占星術がヨーロッパから姿を消ししばらく忘れられていた時代、アラビアでよく研究されていたのですがその頃の話が多そう。とくに“マシャアラさん(と聞こえる)”方のことをよく研究されているように見受けられる(SO far)

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ベンジャミン・ダイクスさん面白いのですが、これを散々読んでいてわたしは神話の話が好きだわーというのを思い出して。

このツィートを見かけたのです。(さいこさんありがとうー!とここで叫んでおく、笑。)
で思い出しました、ジョーセフ・キャンベルさんのことを。北京で友だちがDVD持っていてこれみたいと言って見せてもらった中にキャンベルさんの英雄像とユングの話があって。続きが見たかったのを思い出しました。

Joseph Campbell foundationというYouTubeチャンネルがありそれをいくつか見ました(全部英語なのですが)。ああこういうのわたし必要だなあとふと(昔NHKで「神話の力」というテレビ番組があったらしい。再放送してほしいー)

ダイクスさんのゴリゴリの昔のロジックをしっかり周到してそこから外れない計算法って大事だと思います。それが占星術の骨組みだろうし。でもこれだけじゃ、なんというか無味乾燥的な砂漠が広がるイメージがあります。ここに心というものが宿るし、そういう肉付けを必要な感じがして。そこをオアシスのようにキャンベルさんの話が埋めてくれたように感じました。

本にもなっています(これは日本語ー)

キャンベルさんは1904年3月26日生まれ。わたしの太陽にオポジションでとてもアイディアをくれている気がします。
全体的に彼の話は世界の中に善悪はなく、神話の中での神は自然でありその中に善も悪もなく、すべてが流れであるということが中心でありました。あちこちの神話を紹介するのですがそれがすごく興味深くて引き込まれます。

女性は生命の担い手でありはぐくみ手である。初潮が始まることで自然に少女から女に変わるタイミングを知ることができる。男性は社会の担い手であり、そのために儀式を必要とするとか。

わたし先日見た恋愛についてのテレビ番組で、「オスのくじゃくがあの姿になったのはメスが雄を選んできた結果」ということがすごく衝撃でそれを思い出しました。

ちょっと番組が昔なので「え、それテレビで言っていいの?!」ということが結構繰り返し言及されていて古さを感じますがなかなか面白いアイディアをたくさん頂けました。

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何が言いたいかといいますと、人は個人の中に心を持ち、その心というもの次第で人生の見え方が変わると思います。自分の中の物語に気が付く、そういうのが神話の力だとキャンベルさんも言っていました。心が至福を求める方向を突き進んでいけば、正しき流れにたどり着く。自分の心が喜ぶことに触れるように人生を生きなさいという言葉に感嘆しました。テレビの前で拍手してしまいそうな勢いで、笑。

(FBに書いてあったメモを追記)
これを見ててなんとなく、月は貯める/太陽は放射するというイメージを受ける。月は内側に自分の肉体のためのエネルギーを貯め、太陽は自分の人生を明るく照らす。貯めるにも時間がいるし、照らすにも時間を使う。お金は完全に月に所属する。体を保全する以外にお金はあまり必要ない。肉体の保持にはお金を要り用とする文化であり、実はその月のためにお金を必要とするのではないかと感じる。月が不安になりやすいタイプは(安定し満たすのに時間がかかるタイプ?)はお金について向き合うといいのかもとふと思った


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みかみ まき

西洋占星術師&アクセサリーデザイナー、水晶占い師占星術・タロットをまついなつき氏に師事、占星術と水晶透視を松村潔氏に師事しております。詳しいプロフィール

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