新月ですね 「内なる英雄を生きる」
新月のちょっとした思い付き。
(今回の新月は自分のチャートにアクセスしているのでメモ的に)
プラトンのイデアというのは、美には原型があって
神が設定した完璧な美があり、そのコピーが地上にあるという概念ですが
それはみずがめ座的な普遍性につながるなあと思いました。
古典の占星術と言われる天王星が発見される前の占星術では、
一番遠く影響力が大きい(つまり公転周期が遅い)ものは土星でした。
秩序とか、ルールとか時間とか。王様が木星。
宇宙のルールや世界の秩序は王様でも従わなければいけない大きなものって感じだったのですけど、
王様=英雄という感じの概念が、プラトンのころの時代です。
あ、ちなみにエレメント概念は古代ギリシャのものですね。
ターレスくらいからエレメント概念が出始めて、
火地風水に落ち着いたのがプラトン・アリストテレスあたり。
それと、カルデア人の星の観測データと結論が合流して
今の占星術になったのだと思いますが、
プラトンは天王星的な概念のすでに持ち主だったのだなあとふっと思いました。
シラクサの王様に哲学的な政治をさせようと奮闘するくらい賢いので、
木星を上回るというのは合致している。
つまり何が言いたかったかというとですね、
英雄的な生き方が木星なのですが、
その木星の部屋が9ハウスでそこで太陽がJOYという居心地の良い部屋になるのは、
太陽というものが、自分の中の英雄を生きるってことなんだろうなと
急に腑に落ちたのです。
その中で未来を導く考え方が、プラトンのイデア、理想像。
11ハウスからの水がめ的な概念なんじゃなかろうかと。
そして、この時代、フィリアという友愛を一番大事にしています。
(この辺はどちらかというとアリストテレスでしょうかね)
英雄的生き方を応援し導いてくれるのが友だちという感じで、
1-7が月的生き方で、5ハウスの自分の利己的な感覚に太陽を閉じ込めるより、
理想に浮かべて自分の中の英雄を生きるほうがよいぞという示唆なのかなと
ちょっと思いました。
内なる英雄を生きるというのは自分の価値で定義した善を生きる。
木星という社会天体の社会的賞賛を浴びるような善を生きる。
そんな感じがしました。
プラトンの著書というのはソクラテスの言動の集大成です。
ソクラテスの価値を通して自分の価値を表現したプラトン。
ソクラテスは自分の中にダイモーンという内なる神霊がいて
その神霊との共鳴で正しさを追求していたような人。
ある意味、自分の中の英雄を生き、そのために毒をあおった人。
自分の信念のために不自由さを選ぶ、まさしく水がめサイン。
社会の構造を分かったうえでそのおかしなところに異議を唱えていく。
もちろん、プラトンやアリストテレスの時代、
天王星やそれ以遠は見つかってないのですが
その星の存在を見ずして、感じ取っているような言動に思えます。
それは、トマス・モアの生き方にも感じました。
歴史に名を残すような普遍性に達している人は
やはり、見えなくとも天王星などのトランスサタニアンを感じているのかも。
これはいい悪いではなくて生き方なのでしょうと思いますが。
歴史に名を遺すという、魂の永遠性、私には何の魅力も感じませんけど、
古代ギリシャから中世の人たちは、
そのために自分の中の英雄を生きようとしていたような気がします。