石が書く
★5月2日月曜日 11時~21時までウラナイトナカイです。
11:00~21:00 通常鑑定です。
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“何はともあれ、石にはなにかわからぬが重々しく、ゆるぎない、ゆきつくところまでゆきついたという趣き、不滅の、或いはすでに滅び充てたというような趣がある。-ロジェ・カイヨワ(石が書く)”
ロジェ・カイヨワという方の本なのですが、
とても興味深いです。本当はもっと引用したい文章があるのですが、
ここがとても好きです。
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いつもお世話になっているNPO山梨水晶会議さんのイベントで
乙女鉱山ではない(ここは保護されている区画なので)鉱山のずりに行ってきて、
鉱山というのはどういうところにあるかというのを見てきました。
鉱山や山の成り立ちを理解するイベントですね。
はっきり言ってすんごい山の中です!
鉱山というところはたいてい、ものすごい山道を1時間くらい走って、
さらに2時間半くらい歩いてたどり着くようなところにあり、
よくミネラルのフリマみたいなものに出している人たちは
そういう苦難(?)を越えて掘ってきているわけですよね。
すごいなあと思います。さらに鉱山は中に入るとなると
かなり危険です。崩落するかもしれないですから取りに行く人も
物好き・命知らずで体力あるなあと感心します。
今回はわたしはストックとかもって行って、割と山装備で参戦。
まあここは2時間半も歩かなくて済みましたが
道なんか整備されていませんし、まあ適当にそれぞれ登る感じですね。
ずりという場所に水が流れて、たくさん石英が落ちています。
全部割れていますが小さいのから大きいものまですごい。
うちに住んでいる人全員で行ってきたのですが、
まあ、水晶というものがどういう形であるか普段あまりにも無頓着なので
六角柱で先がとんがっている鉛筆型よと言っても
まるで見当違いの物を持ってきます。
これは要らない、これは要らないと判定しなくてはならず、
とても心が痛みます。でもだんだんわかってきていいのを探してくるので
面白いです。あと、帰ってきてから、うちにぶら下がっている水晶に気が付いて
ああ、こういう形のがかっこいいね!とぼそっと言ってましたから
少し、知識が進化したのでしょう。
うちに水晶わんさかありますが興味を持って見ていなかったことよくわかります。
でも、欲がないからか、割れているものばかりの中で、
ちゃんとポイントを見つけていました。
わたしが見つけたのは黒っぽい側面がある
わりと透明度があるポイントと、
3つくっついている曲がっている面白いクラスター(?)
ファントムっぽく、インクルージョンが入っています。
緑の緑泥石かな。とにかくこれは形が好き。
石が書くでも、言われていますが
石は人間の想像を超えてユニークな表現を持っていて、
それが人をひきつけてやまないみたいなことがかいてありますが、
このわたしがひろったクラスターは
ふっと見た手元にあったもので、面白い形!と思って手に取ったものです。
少々割れていますが、見れば見るほど面白い。
ルーペでじろじろと見ていて飽きません。
後の鉱物に興味ない二人も、普段は見ない
透明な石がわんさかあるのを見て、
すごいなあと言っていました。
はっきり言って、ほとんどポイントはありません。
だから、こういうところは来ないのかもなと思いました。
でも、拾うのも楽しいですけど
このまま保存されているのも楽しいと思います。
たくさん落ちているところがあるんだなって
年若い人が見たら、勉強になりますからね。
わたしはもともとそんなに鉱物掘りにときめくタイプではないので
すぐにお腹いっぱいになり、どちらかというと
山を楽しみました。ふかふかの落ち葉の上でお弁当食べたり
空気を楽しんだり、花を愛でたり。
山つつじ(?)の紫っぽいピンクの色が
とても美しかったです。
癒されたなあ。あとキイチゴとかも咲いていました。
にりんそうというのは保護しなくてはいけない植物ですよーとか
スタッフの方は環境についても気を配ったりしていて。
こういう現地で知ると、ああ、きちんと考えないとなと思いますね。
山に親しむいいイベントでした。