米林監督と思い出のマーニー
2017年07月19日|astrology, Impression, やまねこクロニクル|
★毎週月曜日は阿佐ヶ谷のウラナイトナカイにおります。
次回は7月24日(月)
10時~13時 水晶リーディング練習会
14時~21時 通常鑑定
※対面鑑定に来れない方のための新メニュー「水晶からのメッセージ郵送します」は8月1日スタートです。
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スタジオポノックの第一作目の長編アニメ、「メアリと魔女の花」という映画が封切になり、その記念で「思い出のマーニー」が再放送されました。これわたし前回見て、感動してブログ書いたと思うのですが、また感動してブログ書いてます。この記憶力の悪さが何度も同じものを楽しめる秘訣、笑。
で、今回の「メアリと魔女の花」が封切られるのにあたって、米林監督の姿がテレビに映り、あ、この人1973年生まれだと直感的に思い、見てみたらやはり1973年7月10日生まれ。おおおおと思いました。なんとなくなんですけど、同じ年だと世界観とかが似ているのかもって思うのと、それと主人公が完全無欠ではないところが宮崎監督とはちょっと違って、欠点だらけの主人公設定が割と好きです。
外側の緑がトランジットですけど、n土星にt土星がオポですね。満を持しての作品の雰囲気が出ています。(ちょっと評判はあれですけど)でも、これからn太陽にt冥王星がオポになるのですね。。。なるほど・・・
こういうの見ていると、「周りに振り回されることなく信念(太陽意識)に従い、自分がいかに積んでいるか」って本当に運命の分かれ道になるよなあと感じます。同じチャートでも、違うというのは「積んでいる」構成要素が違うのでしょうね。他人にどう称賛されるのかってことより、自分が自分のためにというのが大事だと思いますね。こういう風に自分の信念に従い努力を積んだんだななーと思う人はある日吹き出す気がします。最近わたしが見かけた良い例だと、『鈴木紗理奈』さんかな。(「鈴木紗理奈、マドリード国際映画祭で最優秀外国映画主演女優賞」)見事に、太陽に冥王星がオポでした(後続ける力の固定宮の月、確か牡牛月だったかな)。こういうのがあるから占星術は鳥肌が立ちますね。
スタジオポノックは2014年にジブリから米林監督と野村さんが独立して設立した会社。「ポノック」とはセルビア・クロアチア語で「深夜0時」を意味し、新たな一日のはじまりの意味が込められていると、載っていました。個人的意見としては、ぜひ新たな美しいアニメ制作会社として活躍していってほしいスタジオポノック。
ジブリはもうわたしの小さいころからもうリスペクトの気持ちしか抱かない団体ですね。みんな同じ年代の人はそうだと思います。ハイジからお世話になり、カリオストロ、そして1985年の風の谷のナウシカでのっけのオープニングで音楽とその映像に稲妻電撃のような衝撃を受けたのを覚えています。
ナウシカは今でも本当に大好きで当時『アニメージュ』に連載していた『風の谷のナウシカ』(単行本全7巻)をあとから中古で探し出し、も持っているほど(父が持っているのに自分用にわざわざ買いなおした)。あの世界観は10代のわたしの思っていたいろいろに答えをくれるような内容でした(後もののけ姫も!)。今でもそうですね。ときどき読み返します。南方熊楠さんの世界観をアニメにしたような話だよなあと思いますね。でもそれを絵にするのがすごいです。
でもポニョあたりからどうも合わなくなってきて、アリエッティやマーニーは映画で見ていなかったのです。自分はオトナになっちゃったからもうそういう感性無くなっちゃったかなとか思っていました。
ある日、思い出のマーニーがテレビで放送され、とりあえず録画し見るものないから見ておくかと思って、無防備な気持ちで見たマーニーに衝撃を受けて感動。めっちゃ面白いじゃんと。先日また再放送されていたのを見たのですが、どうも、話の内容が好きみたいです。何回見ても涙が出ます、笑。不思議な蠍金星の涙腺。
原作の思い出のマーニーも読んだのですけど、なんというかあまりぐっと来ない。これは何だろうと思っていました。(原作を英語で読んでいないのがいけないのかもしれませんが。
ジョーン・ゲイル・ロビンソン(Joan Gale Robinson)10 February 1910
″When Marnie Was There (1967), her first Young Adult novel″
思い出のマーニーは、主人公はアンナという女の子です。映画の中では北海道が舞台になっています。で、アンナは孤児なのですがある時不思議な縁で、祖母の生まれた育った湿地の屋敷のそばに夏休み中滞在するという話で、そういう奇縁と妄想が舞台なんですけど、この「わたしにはもっと特殊でふさわしい場所がある」って概念は水瓶かもなあと思いました。それとギリギリのところで月が水瓶と魚の間なので微妙ですが、月魚の方がしっくりくると思います。そして孤児というところが水瓶っぽいです。しっかりしているのだけど、本当はとても寂しいし、いろんな自分の中の理想にがんじがらめになっているところがみずがめ座っぽいです。たまに水瓶サインの強い人は自分の理想に自分のアイデンティティを持っていかれてしまって、個としての気持ちを軽視する傾向があると感じることがあります。そういうのが、ちょっと作品に出ているのと、水瓶の木星の監督がそれを誇張している気もします。理想のために個の感情を押し殺すというか?
あと、Wikipedaの記述によると、米林監督が自ら子供用の小説としてはベスト5に入ると公言するほどの思い出のマーニーファンなのですね。思い入れがわかる気がします。それが映画に出ているのかも。
この作品を見ながら思い出していたのは、私は小さいころ、『ふしぎな島のフローネ』を夢中で見ていたなということ。自分がその時住んでいた封建的な日本に割と幻滅していて、ここではない他のところに新天地があるというような考え方のアニメが好きでした。でもそのあと『南の虹のルーシー』で記憶喪失になっているルーシーがお金持ちに拾われかわいがられているシーンを見て、なんとなくうらやましいと思っていた節があります。
ちっぽけで、何も持っていない才能を持っているわけでもない不幸な自分がどこかに私を必要してくれる場所があるというティピカルな妄想ですけど、そのネガティビティから脱するための妄想だと思っていましたが(占星術知らなかったので)、今これを書いていてこれってみずがめ座木星妄想かもと思いましたね。フローネは完全に射手座海王星妄想だと思います。でも私の場合、天秤冥王星太陽と、みずがめ座木星妄想+海王星射手座妄想が小三角なので、まあ混じっているかもしれません。いや小三角なんできっと混ざっています。これを完全に消化するために(現実として落とし込むために)留学が必要成分だったんだろうなと思います。今はあまり憧れないですし。
(おっと閑話休題)
戻って、米林監督とジョーン・ゲイル・ロビンソンさんの相性を見てみると
びっくりしますね。彼女の海王星に米林監督の太陽が合、彼女の冥王星と彼の土星が合、彼女の太陽水瓶、同サインの水瓶木星。他にも合のところがたくさんありますけど、ここがピカピカしている気がします。妄想や想像力が働きやすい相性。彼のすごいところはそれをクリエイティビティの力として現実に落とし込んでいるところではないでしょうか。もしかしたらアセンダントが山羊座かもな。
後なんかい見ても泣いてしまうのは多分、このジョーン・ゲイル・ロビンソンさんの蟹海王星と米林監督の太陽と、わたしの月、そして蠍金星(と多分監督の月)が小三角だからかもと思いました。勝手に二人の世界に参加して小三角をつくるわたし・・・笑。
私あまり感動して泣いたりとかするタイプではないので、とても現象的に珍しいのです。何が悲しいのかなと分析したくなりました(こういうことを一位と考えてしまう無粋な風過多なわたし)。一番引っかかるのは、ベタですけど大事に思っている気持ちがすれ違うことを悲しく思い、それが言葉ではすれ違い続けていたのにある日ふっとつながって言葉じゃない絆ができるということに良かったねーと思うのだろうなと思います。ティピカルですけど、この悪あがきのような強い思いで戻ってきてしまうような奇跡が好きなのかな と。言葉じゃない思いが表現する雰囲気とそれにタイミングの神様が味方してくれたみたいなシチュエーションを好むところが蠍金星っぽいです。二人だけの秘密とかね、笑。
あとは、小学校や中学校の時に特別どこかに行ったことがほとんどない私にとって、家族から離れて独立して時間を過ごせることがうらやましいですね。こんなのあるわけないだろう?って思っている異世界みたいな美しい夏休みに憧れるからアニメとか童話とかに美しさを見出すのだと思います。
米林監督の作品他はほぼ見てないので何とも言えないですが、千と千尋のハクの名前を思い出すシーンなんか、米林監督なんじゃないでしょうかと思いました。わたしあのシーンがとても好きです。