オラファー・エリアソン 「視覚と聴覚」
2017年08月10日|Impression, やまねこクロニクル|
★毎週月曜日は阿佐ヶ谷のウラナイトナカイにおります。
次回は8月14日(月)11時~21時 通常鑑定
※11時半から13時半までご予約いただいています。
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オラファー・エリアソン 「視覚と聴覚」という映画を渋谷のuplinkで見てきました。最近映画づいている。見ない時は見ないし、それでも全然大丈夫なタイプなんだけど、前回の「ブレンダンとケルズの秘密」から1週間しかたっていないペース。この夏はこの2本が見たかったので、予定を何とか合わせて行ってこれて幸せ。
真夏の暑い日に・・・最近は渋谷を歩くのが嫌い過ぎて、代々木八幡から歩いたら13分で着きました。渋谷より近いのでは?神山商店街をまっすぐ歩くと、着くuplink。下にも喫茶店がありますし。ちょっとこじんまりしていますが不快ではないです。ネットから予約もできるので便利です。ほとんどの人がネットから予約していましたねー。結構な人が平日の昼間なのに来ていました。
感想は・・・彼やっぱりすごいというか、言葉にできないような感動です。彼のアートがどうやって作られているか、彼ってどんな人かとか。自然の中に冒険していってみてきたものをインスピレーションとしてアートに投影している感じがしました。そして電話とかカメラとか道具使いが水瓶っぽいなあと思いました。作品を作るのに忙しすぎて、他のことあまりしていないようにも見えます。ずーっと作品のことしか考えてない人のように見えました。売れっ子だし、世界的に今一番脂がのっている人と言っても過言ではないかも。
ロサンゼルス現代美術館に彼の作品があるようなので今度訪ねてみたいと思いました。金沢21世紀美術館での展示を見逃したのが悔やまれるー。でも2010年だとちょうど難しかったかもなーと思いました。わたしこのころ、頭が忙しすぎて占星術のことしか考えられなかった時期。最近やっと余裕が出てきたともいえるのです。
以前、2006年ごろ、偶然見かけたこの「オラファー・エリアソンの影と光展」@原美術館で衝撃を受け、とても印象深く思っていて、しばらく忘れてたのですが、2014年ワタリウムでルドルフシュタイナー展を見に行った時、オラファーエリアソンはシュタイナーの思想に深く影響を受けていると書いてあってすごく印象に残っていたアーティスト。
今回の映画もたまたま何かで見かけて、むむむ!!と思って、友だちを誘っていきました。友だちも楽しんでくれて、やっぱり巨匠はすごいなあと。感動。
アートを通して、自分を表現としているよりは大きな流れとしてそれを取り出してみんなに見せているみたいな言い方をしていてまるで今読んでる本の説明書きのような、現代型シャーマンだなと。彼は作品を見る人の中に何かが生まれることによってそこでアートが完成しているみたいな言い方をしているように聞こえたのですが、彼の得意とする空間を演出するインスタレーション的な作品はどんどん変化して、観客が入ってくることによって変化するような参加型なのに、一人一人をほっといてくれるような気づかいがあるような気がします。わたしはあまりみんな一緒に、アートは愛だよ!!みたいな参加強制は嫌いなので、そういうところも彼の作品は好きです。
インスタレーションとは・・・
インスタレーション (英語: Installation art) とは、1970年代以降一般化した、絵画・彫刻・映像・写真などと並ぶ現代美術における表現手法・ジャンルの一つ。ある特定の室内や屋外などにオブジェや装置を置いて、作家の意向に沿って空間を構成し変化・異化させ、場所や空間全体を作品として体験させる芸術。
チャートを見てみましたが、月は射手なんじゃないかなと思います。根拠は、彼はオリジナルの民族はアイスランドで両親が1966年にデンマークのコペンハーゲンに移民し(針子とシェフという仕事と書いてありました)、そこで生まれています。両親は8歳の時に離婚し、お父さんはアイスランドに帰り休みの時に尋ねたと書いてありました。映画の中で、アイスランドで撮影のシーンがあり父の家がここにあったといいましたが、郷愁はないといっていましたし、今ドイツのベルリンに住んでスタジオもそこにあります。なんというか、合理性や自分の好きな都会に住んでいるイメージがあるので(しかも外国への移動が多い)食べ物もアメリカの物とか食べてるし射手座月な気がします。
デンマーク王立アカデミーで奨学金をもらいニューヨークに留学もしていますね(これがきっかけでChristian Eckhartの下で助手として働きだしたと書いてありました)。あちこち本当によく出かけます。そして、今回の映画の要になっている滝、これはニューヨークで何か大きなことをしたいということで始めたこと。留学した時の思いがあるのかなーとちょっと思いました。
そして、なにより養子をとっていて二人ともアフリカ系の子ども。すごく大事にしていました。みずがめ座らしいなあとも思います。子どもが好きそうな雰囲気ありますし、アートも子どもでも楽しめる内容になっているのも、そういうのかなと思いますね。
みずがめ座の支配星って、まず土星だと思うのですが(土星を使いこなせると天王星に向かっていく気がしますが基本土星スタート)土星が魚座。そして、天王星はおとめ座。サインがオポジションだなーと。冥王星もオーブが広めですがオポにあります。
月と木星がミューチュアルレセプションで(射手座なら)、木星海王星土星のグランドトラインに天王星冥王星がカイトですね。火星はてんびん座で水星とトライン、木星とスクエア。なんというか、彼の複雑に入り組んだいろいろを表すようにアスペクトが絡み合っています。彼は並々ならぬ努力をして、何度も挫折している人のように見えます。そしてスタッフを大事にしてその期待に応えようとするし、シェアしようとするところが、水のグラトラのようにも思えます。
水星は海王星がスクエアで、彼は彼自身の言葉で伝わるように表現するということにこだわっていました。言葉がペラペラと薄っぺらく出てくるというよりは、一つ一つ熟考を重ねて的確に表現したいと持っている様子に見えます。
基本的に彼は自然の中にあるものを都会にもってきて提案するようなところがあり、材料はすべて金属とかプラスチックとか証明とかがおおいので、その辺は人工物を通して自然の気配や存在を感じる、思い出す様な彼のコンセプトにぴったりだなと思いました。
彼の作品というのは見て感じる方なので映画はかなりおすすめ。そして、作品を見ることはもっとおすすめです。オラファーエリアソンの作品に興味ある人は横浜美術館にグリーンライトというのが出ていますよ。
横浜トリエンナーレ「島と星座とガラパゴス」という企画で。