怒りと火星
★毎週月曜日は阿佐ヶ谷のウラナイトナカイにおります。
次回は8月21日(月)11時~21時 通常鑑定
※水晶リーディング練習会は28日になります。占われる側は12時の一枠のみ空いています。よかったらどうぞ。
※『水晶からあなたへのメッセージ郵送します。』
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いろんな感情のことを理解したくてわりといろいろ借りたりしています。今回は怒りについての本。これ、絵本ポイ感じですが名越康文さんが監修されていてわりとしっかりした内容。
この本、占星術の火星をイメージするのになかなか良いです。どういう時に怒るか、それをどうやって怒らずに気持ちを伝え、怒りを回避した上にさらに目的を達成するか。何に反応するかというのをわかりやすく図解していてなるほど!!と読み進められました。
この間、炎上していた牛乳石鹸のCM(私はこのブログがわかりやすかったです⇒★)、わたしはあまりピンとこなかったのですけど、こういう男性多いだろうなあと思うのです(これと併せて「家父長制に対するのメモのブログも内容がかぶっているかも?」)。いろいろいモヤモヤ思っていても、言葉にできない。そして、だんだんと怒りに変わって行くのだろうなと感じました。言葉ではなくて噴き出る感情というのでしょうか。人生の目的意識も、よくわからなくなってしまってそうですよね、目が死んでる名演技。
こういう状態の時って、口開いたら火炎放射器のようなヒドイ言葉になってしまうから黙っていると説明している男性も見かけたことがあります。感情というのは女性だけのものでもないのに、女性は感情的であるという表現がありますが、これは逆に男性は感情的になってはいけない女々しいからということにもつながりかねないですし、そうなると感情のはけ口などがなかなか持ちにくいだろうなあと思うのです。この本は子どもも親しめるように簡単に書いてありますが大人にも十分よ見ごたえがあります。
この本の内容で、占星術に当てはめられそうだなと思ったのは三か所。月の安全と、土星のルール、そして太陽意識ですね。
●自分の安全を阻害されたとき(月マター)
これはいっぱいあったので本をぜひ読んでみてくださいね。
●自分の思うべきを誰かが破っている時(土星マター)
この説明などは本当に土星マターだなあと。人は自分が当たり前だと思っていること(ルーチンは月ですね、繰り返すことで安心を感じる。自分らしいって月意識だなと思いますし)、普段我慢していること(土星)をだれかが壊してくるとき不安を感じたり、恐怖を感じたりするので防衛のために怒りを感じやすいのではないかと思います。相手にも相手の考え方があるよーというのがこの本の提案なのですが、それこそ相手の土星や木星が理解すれば、「わたしはそこではそうして欲しくない」ということが省エネで伝えられるわけですね
上記の問題のその解決法として
●なりたい自分になる
これまさしく、太陽意識ですよね!!ああそうだよ、火星は太陽のために動いてこその天体。どういう自分でありたいかということを決めてそっちにエネルギーを使おうという内容で、火星の持つエネルギーが主が不在だと暴走するといういい例だなと思います。平和時の桃太郎というのは多分力を持て余した村の厄介者になりますが、鬼ヶ島に行くという目的を持つと英雄になります。そういう感じですね。
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占星術で火星はわたしのイメージは大義名分の必要なエネルギーです。将軍というか。でもその采配は誰か別の人がした方がいいなというイメージがあって。マーズはギリシャ神話の軍神マルスですが、この本を読んで目からうろこが落ちました。
この方、軍神なのに自分で怒って相手に襲い掛かると負けるという逸話が多いのですね!わかります!リズグリーンも、火星は英雄になるために救出すべき姫(姫を救うように王様から命令が出ているという意味で)が必要だというようなことを書いていました。救うべき自分より弱いものがいてこそ、光り輝くその力。つまり、大義名分、大手を振るって正義をかざし暴れるフィールドを求めている天体のような気がしてなりません。
あともう一人、思い出すのが呂布ですね。あんなに強いのに、政治力がない。董卓を倒した実力者なのに曹操にやられてしまうとか。このように大義のない英雄は負けるというイメージがあります。政治力と勝負、そして人格はそれぞれ違うよなあと思わされますよねえ、三国志。
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上記のふたりを例に挙げましたが、大義のない英雄はうまく使いこなされないという、「●●と鋏は使いよう」という諺を思い出させます。どう使うか?というのが火星は肝な気がするのです。
太陽意識の執行隊長になるべき火星をうまく使えないという時は、土星と火星のアスペクトや、火星と月のアスペクトがかかわってくる気がします。火星が伸び伸びと暴れ力を発揮する場を奪うアスペクトというのでしょうか。他にもトラサタなどが凶角と言われているアスペクトにかかっていると、簡単に使いこなさせてくれなそうです。
あと、目的意識である太陽に火星がアスペクトしていないと使いにくいですね。例えば、どの天体かに誰かを投影する形で使ってしまうこともあります。月と火星のスクエアだと、自分の肉体を必要以上に酷使してしまうということにもなりやすいです。しかしそれは経験としてうまく使うと、体力のある人ってことにもなりますね。意識的に太陽意識目的を広くとらえてとか、もしくはトランジットに乗せてとか、そういう形でつなげて感覚をつかむのもいいかもしれませんね。
火星が太陽にアスペクトしていない場合、後天的にその梯子をかけるという訓練をするのが大事だろうなと思います。月にアスペクトは体力がブーストされそうでよさそうですが、凶角といわれるスクエアなどは慣れるまでに時間かかりそうなイメージ在りますね。でもアスペクトないよりは使いやすいイメージあります。意識さえつながれば持ち前の体力をうまく使えばいい話ですからね。
この本は、自分の怒りを分類し、記録することをお勧めしているのですが、これは本当にいいアイディアだなと思いました。自分がイラっとしたことを記録し分析する。そして、チャートを見たらさらにいいのではないかなと思うのです。火星に何かがアスペクトするときに、その日に気分を日記に書くなどもいいかもしれませんね。
自分のエネルギーを合理的に効率的に使って太陽意識の目的を達成していけば、人生に対する満足度や自信が増えるかもと期待させるような内容でした。
わたしの残念な所はあまり、イラっとしたり怒ったり自分がしないところです。だからか、疲れがたまっていることにも鈍感で満タンになると休みまで堪えてこんこんと寝るとかになってしまうところがあります。若いときは「べき」に支配されていた気がしますね。土星と火星がゆるくセクスタイルだからかなーとちょっと思いました。