横浜トリエンナーレ@横浜美術館
★毎週月曜日は阿佐ヶ谷のウラナイトナカイにおります。
次回は9月11日(月)11時~21時 通常鑑定
※14時~14時半までご予約いただいています。
※水晶リーディング練習会は9月25日になります。占われる側よかったらどうぞ。
☆『水晶からあなたへのメッセージ郵送します。』
モニターを終了し、本格的に始動しております。対面鑑定に来られない方などもどうぞ。
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オラファーエリアソンの映画を見て、気分的に盛り上がったので今展示している彼の作品を見に行きました。初・横浜美術館。
救命ボート、ライフジャケットをモチーフに飾られた入口。救命ボートは友だちに指摘されるまで気が付きませんでした。ふむふむ。入口は素敵。この島と星座とガラパゴス、「接続性」と「孤立」をテーマに考えられたアート作品をテーマに並べられた現代アートたち。星座はコンステレーション的な意味合いの象徴として「接続」を象徴し、ガラパゴスは隔絶された象徴で「孤立」なんでしょうね。なかなかひねられています。
このテーマを中心にアーティストが厳選されて展示されています。
この冊子を読みながら、作家の意図を考えて眺めてみるんですけど・・・まったくわかりません。まあ、私アーティストではないので、こういう見てわからないものは苦手です。火星期牡牛火星だからか?笑
一本道で26展示室あり、その26番目がオラファー・エリアソンなので全部見て回らないといけません。飛ばせない工夫なんでしょうね、笑。それでもテーマはわからないにしても、ゴミを利用したアートで不可解なモノなどを飛ばしつつ、作品として興味深いものは解説抜きで眺めたりしていました。結構気に入ったのがこれ。
●「酋長シリーズ」アン・サマセット
マレーシアの織物と生活用品を合わせて、性差を表したものだそうです。
これは作りが緻密で、民族っぽくなんとなくわかります。民族の伝統を守りつつ、でも近代化していっている集落って時々面白い格好していますし、それを思い浮かべます。利便性(現代の道具)と、普遍性(昔ながらの伝統衣装)が組み合わさっていて、なかなか興味深いなと思いました。そういうことかどうかわかりませんけど、私の印象として。中々凝っていてまじまじと眺めた作品。
●サム・デュラント 「提督の夢」とかそんなタイトルだったと思います。
見た目が好き系ですが、なんとなくわかる気もします。たくさん戦利品ゲットできたね!って感じしますね。
●マーク・フスティニアーニ
Mark JUSTINIANI
これはなかなか面白い作品でした。中に鏡があって奥までずっと続いているように見える無限トンネルのように見せた不思議な気持ちになるもの。これは見てわかりやすいものでした。
●パオラ・ピヴィ「芸術のために立ち上がらなくては」
アラスカ在住の人でその土地で神聖視されている熊を題材にされているそうです。そのへんはまったくわからないですけど、かわいらしいフォルムで目を引きました。鳥の羽でできています。
●オラファー・エリアソン
最期にやっと展示に来ました。このたった一個を見るために横浜まで・・・
彼が作ったものではなくてたぶん、この枠組みを提案したのがオラファーエリアソンだと思います。難民の人のことにクローズアップした作品で、そういう人たちが参加して作ってるビデオが流れています。基本の形は決まっているのですがジョイントが特殊でつなげられるというものです。そして、ワークショップの準備かそこでずっと作っている人がいました。ただその音でビデオの音が全然わかりませんでした、笑。
目の虹彩の線を蛍光灯で表して目玉みたいにしたライト。真ん中が鏡みたいに移ります。瞳に移っているみたいになる感じ。眩しくて見つめられないけど、笑。
最後の最後で、ヨコハマラウンジにあたり映像はを見ていて、サステイナブルな社会ということをインターネットのつながりを例に、インフラのつながりがあれば戦争を防げるというようなことTEDで話している人の話を聞きました。これもなかなか面白いテーマ。
個人個人がつながって情報を交換するようになることで、本当に正しいとは何かと自分で考え、不安にあおられて暴走する民衆の一部にならなくてすみますよね。知らないということは、不安の素になります。そしてわからないことに関してWHY?と思う気持ちはストレスになりますよね。理由をこじつけたくなる気持ち。
そして、これ。最期に養老孟司の言葉で「わからないを受け止められない人が多い」という言葉あり、「わからないものに対する耐性を作り、わからないままにしておくというのも大事」みたいなことが書いてありました。
現代アートはさっぱりわからないけど、それはそれでいいのだなと思います。わからない=拒絶する=否定的な気分になる=敵としていては、世界の人々は99%が知らない者同士でみんな敵になってしまう。同じ共通点で寄り合っているという安心感は、外側を生むよな、異物を排除しするよなあと思いました。そこは今見ている100de名著「アンナ・ハーレント『全体主義の起源』」が警鐘を鳴らしていることとテーマががぶってきているなあと思います。
どれかの作品を見てちょっとでも伝わればということでいろいろな作品が置いてあるのでしょう。そして私はそれを全部理解できなかったけど、それはそれでいいのだと思います。他のよくわからないものは、他の誰かには理解されて、メッセージを渡す媒体となるのかもしれません。そういういろんな人向けの多様性というものに目を向けることができた良い経験でした。
これはディレクターの真意を理解するためにパンフレットを読んだり、しばらく考える必要のある展示でしたが、現代アートの目指あすところというのがなんとなく分かった気がします。好きか嫌いかといわれると、ほぼほとんどが好きの部類に入らないですけど、勉強になったか?と言われると、それは大きくYESです。