エリスとパリスの審判
★毎週月曜日は阿佐ヶ谷のウラナイトナカイにおります。
次回は11月27日(月)
10:00~13:00 水晶リーディング練習会
14:00~21:00 みかみまき 通常鑑定
※水晶リーディング練習会、モニターになってくださる人募集中です!!
☆『水晶からあなたへのメッセージ郵送します。』
モニターを終了し、本格的に始動しております。対面鑑定に来られない方などもどうぞ。
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ダービー先生が講座の中でホメーロス(英語:Homer)がイーリアス(英語:Iliad)で語られるトロイア戦争のきっかけとなる【パリスの審判】について触れられた時に思いついたことを書いておきます。
まずエリスは、火星のシンボルともなっているアレースの妹、夜の女神ニュクスの娘です。口争いや殺人の女神、エリスの語意は「争い」。有翼の女神として描かれているようです。
この女神はパリスの審判の要因を作った女神として有名です。ある結婚式に招かれなかったので腹いせに黄金のリンゴを結婚式に投げ込み、「ヘラ、アフロディーテ、アテネのうち一番美しく黄金のリンゴに相応しいものはだれ?」という問いを投げかけ、女神三人を争わせた。ゼウスはそこを納めるために、パリス(古代ギリシャ語ではイリオス、ラテン語ではトロイアの王子で)に投げて、決めさせることにした。それぞれの女神はパリスにわいろを約束した。ヘラは「アシアの(統治権?)王位」を、アテネは「戦いの勝利」を、アフロディーテは世界一の美女を提案し、パリスはアフロディーテを選び、アフロディーテはすでにスパルタの王の妻になっていたヘレネ―をパリスに与えトロイヤ戦争が起こるって話です。ヘラとアテネはパリスを憎み、ギリシャ側につくという展開になります。
この一番左にいる白っぽい服着た三人の女性はパリスの審判の三美神。
ダービー先生はこの後のアフロディーテに一番愛されていた女性=一番の美女ヘレネーの話をしていました。ヘレネーはアフロディーテによってパリスの部屋の前に連れてこられ中に入るように促されます。そこに入ればスパルタの王妃である彼女は戦争の原因になるのがわかるので嫌だと恐れます。しかし、アフロディーテが言うことを聞かなかったら今まであなたに注いだ愛の分だけあなたを憎むという風に脅します。ダービー先生はこれを引用して、金星が嫉妬や嫌悪の気持ちを司る星ということを説明していました。
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準惑星としてのエリスは2003年10月21日に写真にその存在を写され、2005年1月5日に発表されています。冥王星を殺した惑星として有名です。2006年8月24日に冥王星は準惑星として降格しました。私が使っている占星術のチャートを計算するソフトの1つ「スターゲイザー」はこのエリスが表示されます。冥王星は月より小さい星なんですねー。エリスは冥王星寄り3倍太陽より遠いですが、冥王星より大きいのでこちらの方が第10の惑星と呼ぶにふさわしいのではないかという議論が呼び起こされてので争いの素ということで「エリス」という名前が付けられたそうです。公転周期は560年。
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ここからは私の妄想になるのですが、まず女性性って美しさがこの三美神で表されているよなあと思いました。そしてどれが一番の女性の魅力か?という議論を呼び起こすという暗喩があるように思えます。
・ゼウスの正妻でもあるヘラ(月)
対等に立ち上がる女性、太陽と月は地球から見ると同じ大きさに見える)
・愛と美の神 アフロディーテ(金星)
美しさ、愛、火星を受け止める神
・アテネ 勝利の女神、知性(火星)
火星は女性性の方に入るのではないか?という議論を良く聞くくらい、人気のある女神。戦いの神でもありとても強い。親友のパレスを手違いで殺してしまってからは、パレスアテナともよばれますね。
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ダービー先生の話を聞いてとても触発され、女性性は3つの顔を持つんだなと思いついた後に、興味が出たので2005年の1月5日のチャートを見てみたら冥王星、金星、水星が合。天王星と火星がスクエアという配置でした。
2000年以降に見つけられたエリス、これからは女性の生き方(それに伴い男性の生き方も)変わるぞという議論にも、金のリンゴを投げているのではないかなーと思いました。
実際、現代「女性らしさ」というトピックはとてもデリケートなサブジェクト。どれかを選べば戦争が起きかねないほど炎上しますよね、現代。女性が男性に火星や太陽、土星を投影しなくても生きて行ける時代、女性性とは何か?という議論はますます白熱していく気がします。今まではアフロディーテ(カワイイは正義!)でしたが、これはからどうなることやら。わたしとしてはトリニティというように三位一体、3が表す和を推奨したいところ。この3つの面を調和させたのが真の女性性だと申し上げたいところです、主観的に。
そして今後誰がパリス役を引き受けるのでしょうか。