タロットカード「ハイエロファント」
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明後日の土曜日に、占星術の講座だって言うのにタロットの話。
衝撃的な事実が分かったため、うろたえました(わたしのなかで、笑)。
始まりはひょんなことです。今朝、うちにいる若者が「デモティックってなーんだ」って問いかけてきました。知らない単語だったのでしばらく考えてデモクラシーの派生語かなと思いそう答えたんです。
そしたら、わかものが「神聖文字、ヒエログリフだよ」と応えたので、ヒエログリフを調べました。確かにDevine(神聖な)とかDiva(女神)って言葉がありますね。だからDで始まる神聖文字という言葉があるかと、ググりまくりました。
でも結局、デモティックは
“デモティック(Demotic)または民衆文字(みんしゅうもじ)は、古代エジプトでエジプト語を表記するのに使われた3種類の文字のうちの1つである。(Wikipedia参照)”
という意味。
結局、ワカモノが間違って応えててすぐ資料集を見せて訂正していました。hieroglyphは神様に見せる文字だから神殿の壁に彫るもの、デモティックはパピルスに書き込む書類のための文字ということでした。なるほど、勉強になった。
で、グーグル翻訳でヒエログリフのスペルを見ていたら、ふっと気が付いたんです。あれ、これハイエロファントと同じスペルだって。英語というのは結構何かと何かがくっついていて頭が同じだと同じ派生文字なのです。
hieroglyph(ヒエログリフ)
Hierophant(ハイエロファント)
似てますよね?
タロットカードの教皇。ハイエロファント。
キリスト教、12使徒のヨハネがイエスから天国の鍵を預かったので象徴のように書いてある。さらに、十字架を持ち恰好がまるでキリスト教の教皇。なので、キリスト教の教皇だと思っていたのです。
グーグル翻訳のアプリでハイエロファントのスペルを見るために入力したら
下の方に英語の訳がでていて、
a person, especially a priest in ancient Greece, who interprets sacred mysteries or esoteric principles.
と書いてあるじゃないですか!(みんなが周知の事実だったらどうしよう)
え、またこれポンコツの訳か?と思い、他のサイトでも調べると、Weblioにも「古代ギリシャの神秘儀式の司祭」と、書いてありました。宗教違うやん!!!とびっくりしましたー。知らずにいた(気が付かずにいた)わたしヤバいとちょっと震えた。
ここでどうして気になるかというとですね、キリスト教は一神教ですが古代ギリシャは多神教。こうなるとだいぶ違うなーって。(みんな知ってたのかな・・・ぶるぶる)
上の画像のカードは、タロットで主流なウェイト版。
イギリスのゴールデンドーン(秘密結社)のメンバーであるアーサー・エドワード・ウェイトさんの理解で表現されたもの。でも、この有名なウェイト版タロットが唯一無二でもなくて、絶対的な存在でもないってことを忘れがち。
さらにこの時期エジプトの発掘やらが流行っていて、ライバルのアウレスタ・クロウリーさんはエジプトびいきです(確かエジプトで触発されて、神秘的に目覚めたとかだったような)。ちょっと影響が出てもおかしくはないかもとも思います。
もしくは他の宗教の正当性を全否定しちゃうあるあるかも。ハイエロファントが神に仕えるものだったら、キリスト教についてトップは教皇一択なわけで。
(クレオパトラの時代はエジプト一帯はギリシャ勢力にし觜荒れていた時代アレクサンダーの部下のプトレマイオスが立ち上げたプトレマイオス朝。だから古代ギリシャの影響が混ざってもおかしくはないという気もします)
しっかし、ちょっと反省しました。いや猛省。こういう細かいとこ気にになる乙女月発動です。
というか、マルセイユ版ではフランス語だったろうから、Pepeって書いている気がするなー。イタリア語もPapaだった気も。英語もPopeって言葉がありカソリック総本山のローマ教皇はPopeです。何で英語版はPopeではなくハイエロファントなんだろう・・・?
英語の本の教皇の箇所を読み直したいと思いました(今は占星術に集中しなくてはならないのに)。
あとこのカード、わたしつい法王と言ってしまうのですが、教皇ですね。(「法王と教皇の違い」はこちらに書いてありました)言葉って難しい・・・
炎柱ばりに「穴があったら入りたい!」と叫ぶところです。
個人的にはキリスト教の教皇より、古代ギリシャの神秘儀式の司祭の方が萌えますね。