新月という闇に乗じて
4月19日朝の3:56、日の出前に新月になります。
確か牡羊29度の「天球の音楽」というサビアンシンボル。
(ズレていたらすいません。でもこの言葉が好き)
普段は
サビアンに興味を示さないし、
新月とかあまり気にしないのですが
今回は面白い度数だなあと思って、
ちょっとメモ的に書いておきます。
天球の音楽と言えばまずは、ピュタゴラス。
ついでにあと、偉大なるヨハネス・ケプラーも。
ウィキペディアに
“ ピュタゴラスと彼の弟子たちは、宇宙の調和についての知識の根本として
“天球の音楽”(music of the spheres)を研究した。
どのようにして弦が空気を震わすのか、
どのようにして倍音が奏でられるか、
ある倍音と他の倍音の数学的関係はどうのようなものか…などである。”
と書いてあります。
昔は神の声は音楽として、扱われていてたものですよね。
オルペウスも、竪琴をアポロンにもらったんじゃなかったでしたっけ。
アポロンは神託を授ける知恵の神ですし。
ホメーロスなどが語る叙事詩はホメーロスが語っているのではなく、
巫女的に、神が語らせているということになっているものですし。
吟遊詩人というのはそういう職業に近い生業だと思います。
(この吟遊詩人とタロットの「愚者」が私はどうしても重なりますね)
ピタゴラスはオルペウス教から影響を受けていますしね。
「星は歌う、という研究結果」という記事を見かけました。
こういう発想はなんか素敵ですよねえ。
まあ、星はサイクルするから動いているわけだし
ダークマターという物質で満たされた宇宙の中を動くのであれば
それなりに摩擦して音を発していてもおかしくないなと思ってました。
音というのは聞こえなくても調波で、
何らかの影響はあるんじゃないかと思います。
あ、ちなみに、月の満ち欠けがどうして起こるか
からくりを解明されたのはニュートン以降ですけど、
影響が出るという認識は古代ギリシャ時代にすでにありました。
何が言いたいかというと、この天球の音楽の度数が
わたしにはすごくタイムリーで
1つ前のブログに、
【夢というのはトランジットの影響をうまくキャッチする術】
なんじゃないかと思うのですということを書いたのですけど、
まさに、夢とはその“天球の音楽”を聴くことで
意識の隙間に、自分の想像を超えた何かが挟み込まれてくると
考えたらとても楽しいなと思ったのですよ。
特に今回の新月、明け方です!!
太陽にアクセスしていく月
日の出の時間にあたりも付近にいます。
トランジットがネイタルにかかる人の夢は
重要視してもいいんじゃないかと思いました。
12ハウスを通過して、1ハウスに入っていく月。
月という媒介を通して、地上に降りてくる天球の音楽。
勝手にわくわくしています(あ、妄想ですよ?)
それと、新月という現象を物理的に考えた時、
太陽ー地球―月という感じで、
月からの太陽の光の反射がない夜ということ。
そうすると、自分、というか自我、個人というものに
スポットライトが当たりやすいのかなーと思います。
自分の心の底にある気持ちや要求、欲求など、
気が付きやすいのではないでしょうかねーと思うのです。
これは前書いた気もしますが
新月のお願いというよりは、
私的には、自分が本当に思っていること(=願い)に
気が付く、良い時期なのではないかなーと思うのですね。
その気付きとして、
新月前の夢というのが大事なんじゃないかなと思いました。
メモを取ってしみじみとかみしめてみるといいのでは?
月に願うというのはちょっと秘密めいたこと
堂々と太陽の下で公表できないこと
というのを何かで聞いたことがあります。
丑の刻参りとかね、笑。
秘密の取引とか後ろめたいことは太陽の下ではなく夜。
それがどんな願いであれ、
太陽の光が隠れているこの時期は何を思ってもいいと思うし、
良くないのはその気持ちに蓋をして
無いようにふるまうこと、なんじゃないかな。
気持ちに歪みが出てしまう気がするので。
大事なのはどうしてそう思うか、
その思いと、こう在りたい自分とどう共存するか。
その辺は満月あたりにヒントをもらえそうな予感がします。